治療の前日、事前に院内で認められたプロトコルに基づいてオーダされた処方について、抗がん薬の投与量、休薬期間、支持療法(副作用対策のための薬剤)、禁忌薬剤などに対して監査を行っています。必要に応じて処方医師に処方内容や副作用による症状等を確認し、安全ながん化学療法の実施に貢献しています。
抗がん薬は身体の「細胞」に直接影響を及ぼすものが多いため、患者さんの副作用対策と同時に、薬剤を取り扱う医療従事者への配慮も重要です。当院では安全性が担保されている安全キャビネットを用いて抗がん薬の調製を行っています。休日の抗がん薬投与にも対応しています。
調製の際は2人以上の薬剤師がチェックし、安全かつ正確な調製を行っています。
また、放射線を出す物質を結合させた抗がん薬においても、専用の区域で薬剤師が調製を行っています。
外来化学療法室で点滴治療中の患者さんに対し、診察までの待ち時間を利用してがん治療に精通した薬剤師が面談を行っています。外来で初めて治療を受けられる患者さんや副作用でお困りの患者さんを中心にお話をうかがっています。
抗がん薬は一般のお薬と比べると副作用が出やすいものが多いことも事実です。しかし最近では、副作用対策のためのお薬(吐き気止めなど)を使用したり、日常生活でのケアをしたりすることで対応可能なものも多くなっています。
いつもと同じような生活を送っていただくため、必要に応じて医師や看護師と情報を共有し、患者さんのQOLの維持・向上に貢献できるよう、努めています。薬剤師外来でのご対応については外来化学療法室の薬剤師や看護師にお尋ねください。
日時 | 平日 8:45~12:00(年末年始を除く) 外来化学療法を受けられる日に血液検査の結果待ち時間を利用して面談を行います。 |
---|---|
場所 | 当院2階 外来化学療法室 |
内容 |
|
スタッフ |
|
注意事項 | 保険診療の範囲内で一定の費用がかかることがあります。 |
WEBマガジンにて、がん薬物療法による副作用対策を専門とされている薬剤部 鍛治園先生へのインタビュー記事を掲載しています。
ぜひ下記よりご覧ください。