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形成外科

形成外科とは

 形成外科はおもに顔や手足や体の異常を、早くそしてきれいに治すことを専門とする科です。
治療は手術加療が主ですが、症状に応じてそれ以外の様々な方法を取り入れて治療にあたっています。

形成外科の扱う疾患は非常に多岐に渡るため、他の科の先生と連携して治療することも多くあります。
主治医が他科の先生の場合でも、その先生を通じて御相談ください。

診療内容

眼瞼下垂 (保険適応です)

額にしわがある、瞼が重い、くぼみが目立つ、頑固な頭痛や肩こりは、眼瞼下垂による可能性が高いと言われています。
外来での局所麻酔での加療が可能です。
 
挙筋腱膜が上眼瞼付着部から緩み、下垂を生じた場合に行う方法です。重瞼ラインに沿って切開し、眼窩隔膜と一緒になった腱膜を瞼板上縁に固定します。信州大学病院形成外科の松尾教授が広めた方法で、松尾法とも呼ばれています。この状態で患者さんには目を開いていただき、ご本人に開いた状態を確認していただきます。目の開き具合を調節しながら手術をおこないます。開き具合が良くなることで、皮膚が余った場合は皮膚の切除も行います。弱い力で上まぶたを持ち上げることが可能になり、まぶたがあがります。術直後からまぶたがあがりますので、歩いて帰ることが出来ます。術後約3ヶ月ほどで傷がなじんで違和感がなくなってきます。 保険での加療が可能です。

症例図:眼窩下垂 症例写真:眼窩下垂 術前後

眼窩下垂

外傷

  • けが全般(切創、擦過傷、挫滅創)
  • やけど(局所熱傷、化学熱傷)
    浸潤療法を取り入れています。ご自身の創傷治癒能力を最大限に生かし、なるべく痛みがなく早く治るよう治療を行っています。
  • 顔面の骨の骨折やそれによる変形(鼻骨・頬骨・上顎骨・前頭骨・下顎骨・眼窩壁骨折など)
    交通事故、スポーツなどで顔をぶつけたりして生じます。耳鼻科、脳神経外科、眼科と連携し治療を行っています。確実な整復・固定とともに、手術の傷が目立たないように様々な工夫をして加療をおこなっています。
    鼻骨骨折は、静脈麻酔で、痛みがなるべくない状態で整復をおこないます。日帰り手術が可能です。
    チタンメッシュもしくは、自家骨(腸骨・頭蓋骨外板)による整復を行っています。手術適応は、眼科と連携し決定しています。症例写真:右眼窩壁骨折 術前後
    右眼窩壁骨折
  • 手足のけが・皮膚欠損・切断指(マイクロサージェリー)
    腱の損傷、神経血管の損傷から、再接着術まで、専門的に診療・手術を行っています。機能と形態を考慮した加療を行っています。

先天的異常

  • 手足の形の異常(多指症、合指症)     
  • 眼瞼の異常(先天性眼瞼下垂、睫毛内反など)
    眼科と連携して加療を行っています。筋膜による吊り上げ術など、行っています。
  • 耳の変形(副耳、埋没耳、折れ耳、たち耳)
    乳児期からシリコン粘土やクリップを使用して、耳の形を矯正することが出来ます。
  • 臍突出(でべそ)など体幹の変形

症例写真:耳の変形 術前後

耳の変形

腫瘍

  •  皮膚腫瘍・皮膚悪性腫瘍   

ケロイド・瘢痕

  • ケガ、やけど後の傷のひきつれ
  • 術後の瘢痕(キズ跡)
  • 肥厚性瘢痕・ケロイド
    軟膏、貼付薬、シリコンシート、局所注射そして手術と放射線照射などを用いて治療を行っています。

難治性潰瘍

  • 床ずれ
  • 糖尿病性壊疽
    皮膚科の先生と連携して加療を行っています。
    血糖値のコントロール、全身状態の管理など、他科とも連携して、なるべく切断をしなくてすむように加療を行っています。
  • 放射線潰瘍

スタッフ紹介

主任医長
渡邊 敏之 Toshiyuki Watanabe

顔写真:渡邊 敏之

出身

平成14年
関西医科大学医学部卒

専門

形成外科

資格
日本形成外科学会形成外科専門医、形成外科領域指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医、皮膚腫瘍外科分野指導医
日本創傷外科学会専門医
難病指定医
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体)
GID(性同一性障害)学会認定医/理事
岡山大学医学部医学科臨床教授

医員
宮森 和詞 Kazushi Miyamori

顔写真:宮森 和詞

出身

令和2年
大分大学医学部卒

専門