医療の質とは
- 1990年に米国医学研究所(現在の全米科学アカデミー)は「提供される医療が、望ましい健康をもたらす可能性をどれだけ高め、かつ最新の専門的知見と一致しているか」ということを「医療の質」と定義し、可視化し客観的に評価することを提言しました。さらに6つの目標「有効性、安全性、患者中心、適時性、効率性、公平性(2001)」を上げています
- Donabedidan Aが提唱した「スクラクチャ(構造)、プロセス(過程)、アウトカム(結果)」という、質の評価の枠組みは広く引用されています
- アウトカムについて、Lohr KNは5つのD(5D’s)として「死亡、疾患、障害、不-満足、不-快適」を挙げ、患者の生活の質(QOL)や満足度も明確に位置付けています
- 高齢者が増え、多疾患が併存するようになると、心理社会的な面も含め包括的に、継続性をもった医療が重要になると言われています
医療の質管理室が担うべきこと
- 感染管理と医療安全管理が包含されます
- QI
- QC活動
現在取り組んでいること
取り組み1:予期せぬ死亡報告体制の構築
取り組み2:DNAR報告体制の構築
取り組み3:高難度医療
QI(Quality Indicator)とは
- QI(Quality Indicator)とは「医療の質を表す指標」です
- QIプロジェクトの目的は「自院の診療の質を知り、経時的に公表しながら医療の質向上のためにあらゆる努力をした結果として医療の質を改善すること」です
- 医療の質を測定、評価、公表するための指標の検討と、各病院のPDCAサイクルを運営管理の手法に組み込むことが必要となります