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感染症内科

感染症内科の特色

当院感染症内科は2023年4月に新設されました。感染症専門医1名の体制で診療を行っています。

当院は救急医療に力を入れている病院であり、感染症に苦しむ患者さんが多く来院されます。肺炎・尿路感染症といったありふれた感染症はもちろん、敗血症、動物由来感染症、輸入感染症、免疫不全患者における日和見感染症等、幅広い対応が求められます。それらの感染症のために辛い思いをされている患者さんを、より早く・安全に救うことができるよう、お力添えをすることが当科の使命です。

他、感染症に関する社会問題に取り組むことも当科の役割であり、以下をミッションとして掲げております。

  • 抗菌薬が効かない薬剤耐性菌を地域で増加させない。
  • 地域の感染症専門家の人数を増やす。
  • 新型コロナウイルス感染症などの新興・再興感染症から地域を守る。

診療内容

現在、当院感染症内科は専門外来・専用病棟は持っておりません。院内の各診療科からのコンサルテーションを軸として診療しております。発熱患者の原因精査、抗微生物薬の選択、院内感染対策、ワクチン関連等、現場での判断が難しい場合に相談を頂いております。

その他、感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)での活動も行っています。

コンサルテーションとICT・AST活動を合わせて年間で500例程の臨床感染症症例に介入しております。その件数とは別に、新型コロナウイルス感染症に関しても多数の相談に応じております。

医療機関の方へ

  • 新型コロナウイルス感染症の治療薬であるパキロビッド®を処方するための、医療者向けツール作成のお手伝いをさせていただきました。
    医療機関の皆様に是非ご活用頂けたらと存じます。

    パキロビッド相互作用確認表

  • 当院AST・感染症内科では頻用抗菌薬の抗菌スペクトラムを整理し、診療支援ツールとして医師・薬剤師に向けて提供しております。
    医療機関の皆様の診療のご参考にしていただけますと幸いです。

    抗菌薬スペクトラム表

実績(2024年度)

併診件数

当院の感染症内科は主治医として診療は行っておらず、他診療科の診療支援を中心に活動しております。

  • 診療科からのコンサルテーション:428件
  • 血液培養陽性患者に対する診療提案:83件(※)
  • その他:26件

なお、新型コロナウイルス感染症に関する相談は以前より受けておりましたが、件数のカウントは2024年12月より開始しております。
(※)当院で血液培養検査から菌が検出された全症例のカルテ(全541件)を確認し、そのうち専門家の診療支援として介入した件数です。

疾患毎の内訳

疾患群 件数
呼吸器感染症 113
尿路感染症 72
皮膚軟部組織感染症 56
肝胆道系感染症 20
腸管感染症 22
腹腔内感染症 14
中枢神経感染症 14
血管内感染症 18
筋骨格系感染症 29
頭頚部感染症 7
眼感染症 3
カテーテル関連血流感染症 20
婦人科感染症 3
性感染症 17
発熱性好中球減少 5
結核関連 12
感染源不明 39
ウイルス感染症 23
真菌感染症(感染源不明)   4
ワクチン関連 1
非感染性疾患 4
新型コロナウイルス感染症関連 30
その他 11

 

スタッフ紹介

医長
山田 晴士 Haruto Yamada

顔写真:山田 晴士

出身

平成23年
岡山大学医学部医学科卒

専門

感染症

資格
日本内科学会認定内科医
日本感染症学会感染症専門医
ICD制度協議会認定ICD(Infection Control Doctor)
臨床研修指導医

医員
友直 良文 Yoshifumi Tomonao

顔写真:友直 良文

出身

令和2年
岡山大学医学部卒

専門

 

医員
向井 心一 Shinichi Mukai

顔写真:向井心一先生

出身

令和2年
愛媛大学医学部卒

専門