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呼吸器内科

呼吸器内科の特色

呼吸器内科は、現在、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医、日本結核非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症認定医、日本老年医学会認定老年病専門医の資格を持つ4名で診療を行っております。
呼吸器内科は肺、気管支などの呼吸器系の病気を取り扱う内科の部門です。気管支ぜんそく,COPD,間質性肺炎,肺がん,呼吸器感染症など,すでに診断のついている患者さん,せき、たん、息が苦しい、息をするときにゼイゼイとか、ヒューヒューという音がするなどの呼吸器症状をお持ちの患者さん,健康診断や人間ドックのレントゲンなどで胸部異常陰影を指摘された患者さんなどが対象です。

当院では慢性咳嗽(せき)外来を行っております。
詳細はこちらをご覧ください

診療内容

1. 気管支ぜんそく

イメージ図:左 正常時の気管支 右 ぜんそく発作時の気管支

気管支ぜんそくは、気管支に炎症が続き、さまざまな刺激に敏感になり、空気の通りみちが狭くなる病気です。我が国では小児の5~7%、成人では3~5%が罹っています。高齢になって初めてぜんそくになるかたもおられます。
ぜんそくの炎症はダニやハウスダスト、花粉、ペットのふけなど日常生活のありふれた物質に対するアレルギーが関わっていることが多いのですが、成人のぜんそくではアレルギーの原因物質が特定できないこともあります。

2. COPD

COPDの気管支・肺胞の解説。気管支壁が炎症によってむくんだり、たんなどの分泌物が気管支内に大量に出ることにより、空気の通り道がふさがら、呼吸がしにくくなる。気管支の先にあり、酸素を取り込む場所であるぶどうの房状の肺胞が炎症によって壊され、酸素を取り込みにくくなり、呼吸が苦しくなる。

COPD:chronic obstructive pulmonary disease(慢性閉塞性肺疾患)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。

3. 間質性肺炎

イメージ図:左 正常肺 右 問質性肺炎/肺線維症肺

肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできています。間質性肺炎は、この肺胞の壁の正常構造が壊れて線維化(ケロイドのような傷あと)が起こる病気です。肺胞の壁を通して人は酸素を取り込んでいますが、この壁が固く、厚くなるために、酸素を取り込みづらくなります。間質性肺炎の原因はさまざまで、膠原(こうげん)病、じん肺、放射線、アレルギー性のものなどがありますが、原因不明のものを特発性間質性肺炎といいます。

4. 肺がん

肺がんは、肺に発生する悪性腫瘍で肺そのものから発生したものを原発性肺がんといい、通常肺がんといえば原発性肺がんを指します。一方、他の臓器から発生し、肺に転移したものを転移性肺がん、または、肺転移と呼びます。基本的にがんの性質は、どの臓器から発生したかで決まります。
肺がんは、早期であれば手術が最も治癒の期待できる治療法ですが、発見された時には進行している場合が多く、手術のほかに放射線治療や抗がん剤治療、さらにこれらを組み合わせた治療が選択されます。全身のがんの中では、最も治療が難しいがんの一つです。

5. 肺炎

肺炎は“風邪をこじらせる”程度でもなり得るありふれた疾患です。しかし、2022年の厚生労働省の統計では、日本人の死亡原因として「肺炎」は第5位ですが、第6位の「誤嚥性肺炎」と合わせると第4位相当となり、致命的となることもあります。肺炎が気管支炎にとどまるか、広範囲に広がるかは、菌の毒力と患者さんの抵抗力のバランスで決まります。肺炎の死亡率はとくに高齢者で高く、75歳を過ぎると急激に増加します。加齢に伴う唾液分泌量の低下や、口腔・咽頭分泌物の繰り返される誤嚥が肺炎を引き起こします。

呼吸器系の病気には、自覚症状が少なく早期発見の難しい肺がんもありますが、せき、たん、胸の痛み、息苦しいなどの症状のある方、検診で異常を言われた方は、かかりつけの先生とご相談の上,早めにお越しください。

関連リンク

日本呼吸器学会患者さん向けホームページ

外来診療担当表

外来の診療担当表については、下記をクリックしてご覧ください(毎月更新)。

外来診療担当表

※外来診療休診のお知らせはこちらから

スタッフ紹介

副院長
洲脇 俊充 Toshimitsu Suwaki

顔写真:洲脇 俊充

出身

昭和63年
岡山大学医学部医学科卒

専門

呼吸器・アレルギー
(特に気管支喘息)

資格
日本内科学会認定内科医・中国支部評議員
日本アレルギー学会専門医・代議員
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・気管支鏡指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医・中国四国支部評議員
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
日本呼吸器学会認定ICD
日本病院会医療安全管理者
岡山大学医学部医学科臨床教授
臨床研修指導医

主任部長
濱田 昇 Noboru Hamada

顔写真:濱田 昇

出身

平成6年
岡山大学医学部医学科卒

専門

良性呼吸器疾患
(気管支喘息、肺気腫等)
癌緩和医療

資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本老年医学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医
日本結核・非結核性抗酸菌症学会認定医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本緩和医療学会緩和医療認定医
臨床研修指導医

部長
譲尾 昌太 Syouta Yuzurio

顔写真:譲尾 昌太

出身

平成8年
岡山大学医学部医学科卒

専門

びまん性肺疾患

資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
岡山大学医学部医学科臨床教授
臨床研修指導医

副医長
大川 祥 Sachi Ohkawa

顔写真:大川 祥

出身

平成25年
香川大学医学部卒

専門

 

資格
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

副医長
宇野 真梨 Mari Uno

顔写真:宇野 真梨

出身

平成28年
大阪市立大学医学部卒

専門

 

資格
日本内科学会内科専門医