血液内科では岡山市だけでなく、岡山県全域、近隣の都道府県からも広範囲に紹介患者を受け入れており、救急科とも連携して、休日、夜間などの緊急紹介入院に積極的に対応しています。
8階東病棟にバイオクリーンルーム(無菌室)10床を備えた専門病棟を設置し、急性白血病など高度に免疫機能が低下した患者さんも含めて、約40~50名の入院治療を行っています。治療方針としては、最新のガイドライン、エビデンスに基づいて、移植治療も含めた高度な専門的医療を実践しています。また、他科の専門医師および看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師など、多職種のメンバーと密接な連携を取りながら、チーム医療の充実を心掛けています。
血液疾患では新しい病態研究を基に、分子標的療法など新たな治療薬の開発が進んでおり、当院でも新規治療薬を積極的に導入しています。また、全国的な新規薬剤の開発治験、臨床研究にも参加しており、新しいエビデンスが構築されるように科を挙げて取り組んでいます。岡山大学病院と医療連携を進め、同院にて同種造血幹細胞移植、CAR-T細胞療法(キメラ抗原受容体発現T細胞療法)などの細胞療法を行い、市民病院では新規薬剤を含めた化学療法をあらゆる血液疾患に対して行っています。骨髄抑制などの副作用が比較的軽度な薬剤については、15床のリクライニングシートを有する外来化学療法室にて治療を行う場合が増えています。
高齢化社会において血液腫瘍は年々増加傾向にあり、高齢の患者さんの診療においても、地域の診療所、病院との病診連携を行いながら、個々の患者さんに最適な治療を日々目指していきたいと考えています。
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性腫瘍、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの腫瘍性疾患、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、凝固異常症などの非腫瘍性疾患
(単位:人)
急性白血病 | 20 |
慢性骨髄性白血病 | 3 |
骨髄異形成症候群 | 20 |
悪性リンパ腫 | 64 |
多発性骨髄腫 | 16 |
再生不良性貧血 | 5 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 10 |
昭和58年
岡山大学医学部医学科卒
血液腫瘍
化学療法
幹細胞移植
資格 |
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臨床研修指導医 岡山大学医学部医学科臨床教授 岡山大学医学部非常勤講師 認定産業医 |
記事・コラムなど |
平成6年
鳥取大学医学部医学科卒
血液疾患
資格 |
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日本内科学会認定内科医・指導医 日本血液学会血液専門医・指導医 岡山大学医学部医学科臨床教授 臨床研修指導医 |
平成9年
徳島大学医学部医学科卒
血液疾患
資格 |
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日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本血液学会血液専門医・指導医 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医 ICD制度協議会認定 ICD(Infection Control Doctor) 岡山大学医学部医学科臨床教授 |
平成18年
岡山大学医学部卒
血液疾患
資格 |
日本血液学会血液専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 岡山大学医学部医学科臨床講師 |
平成26年
金沢大学医薬保健学域医学類卒
資格 |
日本血液学会血液専門医 日本内科学会認定内科医 |
平成29年
岡山大学医学部卒
平成31年
島根大学医学部卒