ロボティックアームによる正確かつ安全な
人工股関節・膝関節全置換手術が可能となります
岡山市立市民病院では、2023年12月に岡山県では初となる、ロボティックアーム「Mako(メイコー)システム」を導入しました。日本人に多い変形が高度の変形関節症の患者さんに対して、術前CTから正確に計画および手術が可能となるシステムです。当院では、これまでにも人工関節手術支援ロボットを2021年8月に岡山県下で初導入。以降、450件の手術実績(2024年5月現在)があります。
変形性股関節症や変形性膝関節症などで悩む患者さんが、手術をすることで健康的な生活を送っていただけるよう、お手伝いと健康寿命の延伸を目指します。
個別の3次元CTデータをもとに、患者さんの骨格の情報をコンピュータに入力し、人工関節(インプラント)のサイズや設置する位置、骨を削る量などの術前計画をたてます。
ロボティックアームは、治療計画から外れた動きをしようとすると自動で止まる仕組みになっています。治療計画にない動きを制御することで、靭帯や血管などの関節周辺の組織を保護し、安全かつ正確な手術が可能になりました。
ロボティックアームの技術により、関節周辺の靭帯や血管などを保護し、侵襲の少ない手術をサポートすることが可能になりました。従来の術式と比べて精度の高い手術が可能で、複数の学術論文には、術後のより早期の回復や在院日数の短縮が示されています。
3次元CTデータをもとにした
術前計画(膝関節)
人工股関節全置換術用
人工膝関節全置換術用
膝・股関節の痛みでお困りの方へ
新たな治療法を提供
2021年8月より、人工関節手術支援ロボットシステム「ROSA Knee(ロザ ニー)・ROSA Hip(ロザ ヒップ)」を導入しました。
認定資格を得た整形外科医が、より高い精度とより高い水準の人工関節置換術を実施できるように設計された手術支援ロボットです。骨切りや人工関節の設置をロボットが補助することで、術前計画にそった正確で再現性の高い手術が可能であり、合併症の少ない手術が期待されます。
「膝関節や股関節が痛くて動けない」患者さんに、手術をすることで健康的な生活を取り戻すお手伝いと健康寿命の延伸を目指します。
関節の大きさや形を赤外線装置を駆使して手術中に解析し、執刀医に知らせます。さらに、人間よりも精密に動作する専用のロボットアームが補助して0.5mm、0.5度の精度での手術が可能です。手術手技の精度を飛躍的に高めます。
術前計画で3次元モデルが作成され、最適な人工関節の種類とそのサイズが選定されます。手術中に得られるデータと術前計画を、手術支援ロボットが解析して執刀医に知らせます。より適切な人工関節手術が可能となります。
手術前に患者さん1人ひとりに個別に計画を立て、その人の理想の人工膝関節を高い再現性で実現します。手術後の早期の回復が可能となり、長期成績の向上が期待されます。
人工関節手術支援ロボットシステム(ROSA Knee)
術中のモニター画像(膝関節)
高倍率の術野が得られ高解像度の4K3Dに対応
2023年5月、脳神経外科の手術で使用する手術用顕微鏡を導入しました。開頭クリッピング術、頚動脈血栓内膜剥離術、脳動静脈奇形摘出術、頭蓋内腫瘍摘出術、頭蓋内血種除去術他、頭蓋内の顕微鏡手術には必須の機器といえます。この機器は、ボタン操作1つで予めメモリーしていた場所へ同じ倍率・作業距離、観察角度を伴い戻ることができるポジションメモリー機能や、振動を最小限にとどめるアクティブ制振機構などが搭載されており、術者が治療に専念できる環境を提供できます。また、高倍率の術野が得られ、高解像度の4K3Dに対応しており、手術に関わるスタッフが映像を共有できるなど、教育面での活用も可能です。
手術用顕微鏡と連動して使用する手術用ナビゲーションユニットは、術前のCTやMRI画像を取り込み、術中の位置確認を行う画像支援システムです。
手術用顕微鏡 KINEVO900
ナビゲーションシステム StealthStation S8
(シーメンス)
静音機能と広いボア径で、以前の装置に比べて静かで圧迫感の少ない検査が可能。磁場強度の異なる装置を、検査部位や患者の状態に応じて使い分け使用。
(シーメンス)
2管球(192×2)CTでは0.25秒/回転の高速撮影が可能となったことで造影剤を大幅に低減でき、息止め不可能な小児の検査も撮影可能。2管球を用いた高エネルギーと低エネルギーの同時スキャンにより組織分別も可能。大幅な被ばく低減効果と高画質を実現する次世代CT。
(シーメンス)
1管球(128スライス)CTは救急エリアに設置され、2台のタブレット端末と自動認識カメラが取付けられており、遠隔操作・自動で撮影範囲が設定可能となり、新型コロナウイルス感染予防に有効。
(シーメンス)
以前使用していた機種に比べ約半分の被ばく線量で、高画質な画像が得られる装置。
(シーメンス)
核医学診断用装置。
(島津)
インバーター最高周波数50khzで安定したX 線出力と優れた応答性で低被ばく高画質を提供。
(富士フィルムメディカル)
コンセプトは、①最適な多目的検査環境の提供 ②充実したIVR支援機能の搭載 ③省スペース・省ランニングコスト。大視野FPD を搭載することにより、実用性・汎用性をより一層追及したXTVシステム。
(東洋メディック)
腰椎と大腿骨近位部を二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA)を用いて極めて少ない線量測定可能。
(シーメンス)
手術用Cアーム透視装置。
(富士フィルムメディカル)
7台のポータブル撮影装置を使用しており、撮影室以外でも使用可能なFPD(フラットパネルディテクタ)と無線LANを使用することによって、撮影した画像をその場で瞬時に確認出来て、より迅速な画像提供が可能。また、ソフトウエア「Virtual Grid」を利用することにより、少ない被ばく線量でより質の高い、鮮明な画像が得られる。
(シーメンス)
最新の高度診断モダリティであるIVR-CTシステム。
(シーメンス)
脳外科領域の血管内治療に最適なバイプレーン血管造影システム。
(日本光電)
心臓内の血行動態や病態の把握 心機能を評価するための、心臓の各部屋の圧力測定や心拍出量測定 酸素飽和度などの測定を行い、心カテ中の心電図や血圧・血管内圧 SpO2なども記録する装置。
(日本ベクトン・ディッキンソン)
フローサイトメトリー法を用いて検査を行う機器。高度な新機能(多様なマルチカラーに対応、簡便な蛍光補正機能搭載等)を搭載。
(日立ハイテクノロジーズ)
生化学項目の測定装置。
(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
PCR検査装置。
(ロッシュ)
特殊染色を完全に自動化する装置。
(シスメックス)
青色半導体レーザを使用したフローサイトメトリー法により、測定を行う装置。
(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
ゲノム解析装置。
(フィンガルリンク)
血清を検体とし、迅速で詳細な蛋白分画が可能。
(シスメックス)
血液または体液中の有形成分(赤血球、白血球、血小板等の細胞)をフローセル中で移動させ、電気インピーダンス、レーザー光等の光散乱、又は染料結合により、血小板・赤血球・白血球等の分画細胞の計数・定量・同定・存在比率の解析やフラッギング、およびヘモグロビンの測定等を行う自動装置。
(日本光電)
脳波及び脳波検査に関連する生体信号を測定し、解析を行う装置。
(チェスト)
総合肺機能検査装置。
(フクダ電子)
長時間心電用データレコーダ等で記録したデータの解析を行う装置。
(フィリップス)
高画質で解像度もあがっており3次元エコーも可能。 経食道エコープローブが導入され、経食道心エコーも可能。
(トプコン)
SS OCT(光干渉断層撮影)とカラー眼底撮影、FA(蛍光眼底血管造影眼底撮影)、FAF(自発蛍光眼底撮影)、OCT Angiography(光干渉断層血管撮影)を組み合わせた複合機。
(オリンパス)
観察性能、操作性・挿入性、業務効率のさらなる向上を目指した内視鏡ビデオスコープシステム。
(コウディエン)
患者さんとベンチレータの同調性を追及したProportional Assist™ Ventilation Plus (PAV™+)をはじめとし、様々なソフトウェアオプションを備えたハイエンドモデル。
(ドレーゲル)
拡張性と多様性を持つ高品質の人工呼吸器。
(ゲディンゲグループジャパン)
心原性ショック時の補助循環に使用される大動脈内バルーンポンピング用の機器。
(日本ストライカー)
ロボティックアームによる正確かつ安全な人工股関節・膝関節全置換手術が可能な機器。
(日本メドトロニック)
術前のCTやMRI画像を取り込み、術中の位置確認を行う画像支援システム。
(カールツァイス)
KINEVO900は高倍率の術野が得られ、高解像度の4K3Dに対応。
(日本アルコン)
手術中に変化する灌流圧を自動的・継続的にモニタリングして、眼内圧の変動を抑制するのシステムを搭載。
(ジンマー・バイオメット)
骨切りや人工関節の設置をロボットが補助することで、術前計画にそった正確で再現性の高い手術が可能。2021年8月から岡山県下初の導入。
(日本ストライカー)
破砕、吸引、送水が同時に可能な装置。
(ボストン・サイエンティフィック・ジャパン)
生体組織の切開、止血、凝固、蒸散及び尿路の結石破砕術に使用するレーザ手術装置。
(日本ストライカー)
4K画像の内視鏡カメラシステム。
(日本光電)
手術をサポートする、術中神経機能モニタリング装置。
(オリンパス)
従来の平面的な2D映像では困難であった対象臓器の奥行き感の把握が可能。
(オリンパス)
IR(赤外光)観察に対応した外科手術用内視鏡システム。
(ドルニエ)
外から衝撃波というエネルギーを結石に向けて照射し、筋肉や臓器を傷つけずに結石のみを粉々に破砕する装置。
(ニデック)
一度に最大25shotsのレーザー治療が可能となり、短時間で治療が可能。
(パナソニック)
注射薬剤(アンプル・バイアル・バック等)を1施用単位ごとにセットし自動で払い出す。
(ユヤマ)
錠剤分包機を中心とした調剤システム一式。
(テルモ)
パルス方式キセノン紫外線を病室等に照射することで、環境に存在する新型コロナウイルスをはじめ、薬剤耐性菌や多くの細菌・ウイルスを短時間で殺菌・消毒できるロボット。