岡山市立市民病院心療内科では、入院患者さん(当院で既に身体症状に対する治療を受けている方)の中で、各科の主治医が必要と判断した方の診療を行っています。
心療内科はもともと「心身症」を診る診療科です。心理的な問題を抱えていたり、生活や職場などの個人を取り巻く社会的な問題の影響を受けたりして、身体疾患に罹ったり、もともとあった身体疾患が良くなったり悪くなったりする時に、その病気を心身症と言います。したがって心身症は全身に現れます。緊張するとお腹が痛くなったり、とても忙しくて疲れがたまると皮膚症状や呼吸器症状が悪くなったりする(いずれも私の体に起こる症状ですが)のも心身症に含まれます。こうした病気、症状は各科の医師が診療いたします。その過程で、必要に応じて、主治医からの紹介により心療内科を受診いただき、各科と連携して身体症状の改善を図ります。
また入院中の患者さんに対しては、各科の身体治療がスムーズに進むよう、患者さん本人への心身両面へのサポート、患者さんやご家族、主治医を始めとする医療スタッフ、それぞれの間の橋渡し(=コンサルテーション・リエゾンといいます)なども行います。がんの治療を受けておられる患者さんに対する緩和医療も、これらの一環として取り組みます。
以上のように、岡山市立市民病院心療内科は、多彩な身体の診療科と連携し、市民の皆さんが安心して治療を受けられる一助となるよう、努めてまいります。
心身症
コンサルテーション・リエゾン医療
緩和医療(精神腫瘍医療)
平成4年
岡山大学医学部医学科卒
心療内科・精神科一般
資格 |
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精神保健指定医 |