ロゴ:岡山市立市民病院

文字サイズ

標準

ボタン:TEL
ボタン:MENU
  • 音声読み上げ
  • 文字サイズ調整
  • 背景色
  • 言語切り替え

低侵襲手術センターで取り扱う疾患・領域

消化管

消化管外科では食物が通過する消化管(食道、胃、小腸、大腸・肛門)の外科的疾患を診療しています。
主な診療内容は、消化管の悪性疾患(食道がん、胃がん、大腸がんなど)に対する手術治療・抗がん剤治療、良性疾患(食道裂孔ヘルニア、胃・十二指腸潰瘍、内痔核、直腸脱など)への手術・薬物療法を行っています。

  疾患
食道 食道がん・粘膜下腫瘍・食道裂孔ヘルニア
胃・十二指腸 胃がん・GIST・粘膜下腫瘍・潰瘍穿孔
大腸 大腸がん・大腸穿孔
肛門 痔疾・直腸脱

特色 

予定手術のほとんどは鏡視下(内視鏡)手術で対応しています。

関連ページ

肝胆膵

肝胆膵外科とは 肝胆膵外科は肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、脾臓などの外科的疾患を診療しています。それぞれの頭文字をとって「肝胆膵外科」と呼ばれています。
主な診療内容は、肝癌(肝細胞癌、胆管細胞癌、転移性肝癌)、胆管癌、胆嚢癌、十二指腸乳頭部癌、膵癌などの悪性疾患への手術治療・抗がん剤剤治療、良性疾患(胆石、総胆管結石、急性胆嚢炎など)への手術治療を行っています。

特色 

良性疾患については、ほぼ全例を鏡視下(内視鏡)手術で対応しています。
悪性疾患についても積極的に鏡視下(内視鏡)手術・縮小手術を行っています。

関連ページ

ヘルニア

おなかのヘルニア(脱腸)を取り扱っています。詳しくはヘルニア外来のページをご覧ください。

関連ページ

急性腹症

急性腹症とは急激に発症した腹痛のなかで緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群をいいます。
急性発症の腹痛は消化器、泌尿器、婦人科、血管、筋肉、腹膜など腹腔内のあらゆる臓器・器官の異常により生じます。
外科では主に消化器が原因となって引き起こされる急性腹症に対して、緊急対応・手術を行います。

《主な取り扱い疾患》

急性虫垂炎 右下腹部の急激な痛みを呈し、いわゆる「盲腸」という呼び名で広く認知されています。大腸の入り口にある盲腸に虫垂という5cm程度の突起物があり、これが炎症をおこす病気です。軽症の場合は抗生剤による治療が可能なこともありますが(いわゆる薬で散らす)、重症例では腸切除が必要となる場合もあります。消化管の急性腹症の原因としては最多です。
急性胆のう炎 胆のうは、肝臓で作られた胆汁(消化液の一種)を一時的にためておく機能を持つ臓器です。急性胆のう炎とは胆のうに炎症が生じた状態で、原因は胆石によっておこる場合が多くあります。症状は初期には上腹部の不快感や鈍痛、炎症の進行とともに右季肋部痛(右の肋骨の下あたり)になり、次第に激痛になります。急性腹症の原因として、急性虫垂炎に次いで多く、ほとんどの場合、緊急手術の適応となります。
腸閉塞 さまざまな原因で腸管の内容物(食べ物)がつまってしまう状態のことをいいます。症状としてはおなかの痛み(時に激痛)や吐き気、おなかが張ってガスや便が出なくなるなどの症状があります。腸閉塞のなかでも、腸管が捻じれて血流が悪くなる「絞扼性腸閉塞」は時間がたつと腸管が壊死してしまい命に係わる状態になることもあるため、緊急手術が必要となります。
消化管穿孔
胃・十二指腸
(上部消化管)穿孔
胃・十二指腸(上部消化管)が何らかの原因(消化性潰瘍や腫瘍)で穿孔(壁に穴が開くこと)し、おなかの中に消化液や食べ物が漏れ出すことで穿孔性腹膜炎を来します。多くの場合、急激な腹痛を呈します。時間がたつと腹膜炎により命に係わる状態となるため、緊急手術が必要です。
大腸(下部消化管)穿孔 大腸(下部消化管)が何らかの原因(大腸がん、大腸憩室、便秘)で穿孔を来し、腸内容が腹腔内に漏れ出すことで腹膜炎を来します。上部消化管穿孔と比べ、腹腔内の汚染が激しいため重篤な腹膜炎症状、危機的な全身状態に陥る可能性が高く、緊急手術が必要です。

特色 

緊急手術の80%以上を鏡視下(内視鏡)手術で対応しています。

関連ページ

呼吸器

呼吸器外科では肺、縦隔、胸壁の外科的疾患を診療します。
主に肺癌、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、気胸の手術を行いますが、当院では可能な限り胸腔鏡を使用した低侵襲手術を導入しています。

特色 

1) 胸腔鏡下手術
呼吸器外科の手術はほぼ全例に胸腔鏡を使用しています。
とくに早期肺癌、肺良性腫瘍、気胸では完全鏡視下手術が可能で従来の開胸手術に比べて術後合併症が少なく入院期間も短縮しています。

2)他診療科および他医療機関との連携
院内の呼吸器内科やリハビリ科や岡山大学病院とも連携し、よりよい治療を目指します。

関連ページ

乳腺

乳腺外科では、乳癌をはじめとした乳腺疾患を診療します。

現在日本では、女性に発生する癌の第1位は乳癌です。女性の11人に1人が一生のうちに乳癌になるといわれており、年間1万4千人以上の女性が乳癌で死亡しています。早期発見・早期治療が重要です。

当院では住民検診やドック検診を積極的に行っています。さらに専門科として精密検査・診断、手術、薬物治療を行っており、診断から治療までの全経過に対応しています。

特色

乳癌手術(乳房温存術・乳房切除術)の際に、術中のセンチネルリンパ節生検および病理検査を行うことにより、不要なリンパ節郭清を省略することができます。
乳癌治療は手術以外のホルモン・化学療法治療も重要で、これらを組み合わせた集学的治療を行っています。

より専門的な治療(乳房再建手術、遺伝性乳がん、妊娠期乳がん、妊孕性温存など)が必要な場合は、岡山大学病院と協力・連携して対応しています。

甲状腺

甲状腺は頚部前面に位置する内分泌器官で、重さ15~20 g、大きさは左右3~5 cm程度で甲状腺ホルモンを分泌しています(⇒詳しくは内分泌内科HPへ)。
甲状腺外科では甲状腺の腫瘤性病変(甲状腺のう胞、腺腫、甲状腺癌など)に対して手術治療を行っています。

特色

拡大鏡・神経モニタリングシステム・エネルギーデバイスを用い、安全・安心な手術を心がけています。
小切開手術(従来の手術の約3分の1~2分の1程度の傷の大きさ)にも取り組んでいます。

関連ページ

下肢静脈瘤

正常な静脈は、血液を心臓に戻す役割をしており、足の方に血液が戻ってしまうのを防ぐために弁が備わっています。この弁が壊れることで足に血液が逆流してしまい、足のだるさやこむら返り、血管がふくれてこぶのようになる病気が下肢静脈瘤です。
当院では末梢血管外来を開設し、診断・治療を行っております。

関連ページ