2管球(192×2)CTは、0.25秒/回転の高速撮影が可能となったことで造影剤を大幅に低減でき、息止め不可能な小児の検査も撮影可能です。さらに2管球を用いた高エネルギーと低エネルギーの同時スキャンにより組織分別も可能となりました。大幅な被ばく低減効果と高画質を実現する次世代CTです。
以下に実際の症例写真を掲載します。
息を止めれなくても、呼吸のぶれなどがありません。
胸部X線写真2方向とほぼ同じ、約0.1msvの被ばく線量です
心拍100以上の患者さんにもβブロッカーなしで検査可能です。
異なる管電圧を同時照射することで、従来のCT装置では評価できなかった、機能情報や物質の組成判別などが可能になります。
石灰化の除去も可能です。
原画像
処理後画像
動態撮影が可能となり、血流の状態がわかります。
従来より歪みの少ない拡散強調画像(DWI) : 急性期の脳梗塞の描出にすぐれています。
SWI : T2*より時価率の変化に鋭敏で微小出血や血管腫の描出に優れています。
3TのMRA : 1.5TのMRAより末梢の血管まで描出できます。
脊髄や椎間板を鮮明に描出でき、椎間板ヘルニア、脊髄病変、椎体の骨折の評価ができます。
3D撮像により呼吸差による位置ずれを補正しています。
横隔膜の動きを同期して撮像。CTではわからない胆道系の結石や胆管膵管の評価ができます。
乳房専用コイル(3Tのみ)で高画質の検査ができ、腫瘍の形状や広がりがわかります。
心電同期と息止めにて撮像します。心筋壁運動や心筋梗塞部位の評価が行えます。
CTに比べ組織分解能に優れています。子宮、卵巣、前立腺、膀胱などの大きさや形状だけでなく、腫瘍の存在や広がりを評価できます。
膝と肩は専用コイルを使用(3Tと1.5T両方とも)。足関節と手関節は患者の状態によりフレックスコイルやヘッドコイルなどを使用しています。
血管系は通常非造影で撮像しています。部位に応じて息止めや心電同期で検査を行います。