24時間365日、病気の領域や症状にかかわらず、すべての患者さんを受け入れて初期診療を行うのがER(救急治療室)です。岡山市でも人口の高齢化とともに救急車の出動件数が増加し、救急における病気の診断や管理が難しくなっています。地域とともに“断わらない救急”を実践するのが「岡山ER」の取り組みです。
当院では、救急専門医・総合内科医を中心に、各専門診療科と横断的に救急センターを構成し、どのような症状でも安心して受診できる「岡山ER」を引き続き実践しています。
1階1400㎡の広さに、診察用・処置用・観察用の各ブースにベッドを十分に設け、レントゲン検査やCT、MRI、内視鏡室も同じフロアに配置し、救急における待合や治療の質を向上させています。
症状が落ち着いた軽症患者さんには、普段の生活管理がしやすい地域のかかりつけ医をご紹介します。他院での治療が望ましい場合や三次救命センター(岡山大学病院、岡山赤十字病院など)への転院が望ましい場合には、重症化を防ぐための初期対応を行った後に引き継ぎます。市民病院の各専門診療科に入院した際には、他の医療機関との役割分担・連携を行いながら、その後の病気の管理を行います。岡山地域全体で岡山市民の健康の安心に寄与する取り組みが「岡山ER」です。