現在、病院薬剤師は慢性的な人材不足の状態であり、その中でも地域格差が問題となっております。
岡山県でも人口の多い県南部に中〜大規模病院が多く存在しているため、病院薬剤師もこの地域に集中していますが、地域に根差した地域完結型の医療を担う施設への薬剤師の確保は困難となっています。
そのような状況下で当院は、2024年度より岡山県と協力し、薬剤師不足に悩む多くの地域病院を視察、直面する問題の把握に努めてきました。
2025年6月より当院薬剤部から1名の薬剤師を地域の医療機関に派遣しています。派遣先施設の今後の展望や強化したい領域などにフォーカスし、ニーズに可能な限り応えるべく、すぐに力を発揮できる薬剤師を派遣しています。
またこの取り組みは2024年度の診療報酬改定で新設された「薬剤業務向上加算」でも評価されており、地域医療のみならず、自施設の健全な病院経営にも貢献しています。