熟練スタッフから若いスタッフまで140名を超える医師が元気よく働いている病院です。 救急医療と研修教育に重点を置かれており、非常に活気があります。
全国にある総合内科はその施設の規模や条件に合わせて診療内容や活動内容が異なっています。誤嚥性肺炎や尿路感染症など一般内科に集中した総合内科、初診から診断・振分けを行うことに特化した総合内科、内科全般を診ながら特にその施設にない診療科(呼吸器内科がなければ呼吸器内科)を充填する総合内科、研修医教育に重点を置いた総合内科などです。
当院の総合内科は2014年に設立され上記のように独自の診療環境と研修環境を構築しています。全国に展開される総合内科の一つのrole modelになれるようスタッフ一同精進しています。この診療環境で一緒に働いてみたい、研修を受けてみたい方は是非連絡をいただければ幸甚です。
年間417例(2023年度)
<1日あたりの入院患者数15-25人>
老年医療:認知症、フレイル、老衰。
救急疾患:overdoseを含む中毒。
感染症:COVID-19、菌血症、肺炎、尿路感染症、前立腺炎、蜂窩織炎、化膿性脊椎炎、感染性心内膜炎、深部膿瘍、伝染性単核球症、帯状疱疹、デング熱、リケッチア感染症、Fitz-Hugh-Curtis症候群、梅毒やクラミジアなどのSTI。
呼吸器疾患:誤嚥性肺炎、市中肺炎、COPD急性増悪、間質性肺炎、過敏性肺臓炎、侵襲性肺アスペルギルス症、気胸/縦郭気腫。
消化器疾患:虚血性腸炎を含む胃腸炎、膵炎、肝炎、肝膿瘍、機能性ディスペプシア、食道裂孔ヘルニア、上腸間膜症候群、上腸間膜動脈塞栓症。
内分泌・代謝・糖尿病疾患:糖尿病、電解質異常、甲状腺疾患、副腎疾患、下垂体疾患、ビアポトマニア。
アレルギー・膠原病疾患:アナフィラキシー、偽痛風、関節リウマチや血管炎、スティル病、菊池病、血管性浮腫、多臓器炎症症候群。
血液疾患:貧血、血球貪食症候群、血管内リンパ腫。
泌尿器科・婦人科疾患:尿路結石、子宮留膿腫、膀胱直腸瘻、梅毒やクラミジアなどのSTI。
循環器疾患:心不全、不整脈、深部静脈血栓症、肺塞栓症、心嚢液貯留。
腎臓疾患:急性腎障害、慢性腎不全、薬物性腎障害、腎癌。
心療内科疾患:うつ、転換性障害、ヒステリー。
耳鼻科疾患:めまい、扁桃周囲膿瘍含む頸部膿瘍。
総合内科では以下の研修医を歓迎しています。
感染症とアレルギーの専門医も取得できます。
当院の内科専門医、総合診療専門医、救急専門医の専門医取得についてです。
このように当院では、内科に関しては多くの専門医取得が可能となっています。
総合内科では各専門内科でのローテーション研修を推奨しています。
一旦総合内科に入り、その後他の各専門科にキャリアチェンジすることも可能です。
※背景色が付いている領域は当院で対応可能
基本領域(19領域) |
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内科 (※基幹研修病院) |
小児科 |
皮膚科 |
精神科 |
外科 |
整形外科 |
産婦人科 |
眼科 |
耳鼻咽喉科 |
泌尿器科 |
脳神経外科 |
放射線科 |
麻酔科 |
病理 |
臨床検査 |
救急科 (※関連研修病院) |
形成外科 |
リハビリテーション科 |
総合診療 (※関連研修病院) |
サブスペシャリティ領域 | |
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研修方式 | 領域 |
連動研修を行い得る領域 (連動研修方法または通常研修方法) |
消化器内科 |
循環器内科 | |
呼吸器内科 | |
血液内科 | |
内分泌代謝・糖尿病内科 | |
脳神経内科 | |
腎臓内科 | |
膠原病・リウマチ内科 | |
消化器外科 | |
呼吸器外科 | |
心臓血管外科 | |
小児外科 | |
乳腺外科 | |
放射線診断 | |
放射線治療 | |
連動研修を行わない領域 (通常研修方法) |
アレルギー |
感染症 | |
老年科 | |
腫瘍内科 | |
内分泌外科 | |
少なくとも1つのサブスペ領域を 取得した後に研修を行い得る領域 (補完研修方式) |
肝臓内科 |
消化器内視鏡 | |
内分泌代謝内科 | |
糖尿病内科 |
当院では、日本専門医機構が定めた19の基本領域の中から、2つの専門医を取得する「ダブルボード」を応援しています。
※背景色が付いている領域は当院で対応可能
ダブルボード | |
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内科 → リハビリテーション科 | 外科 → 救急科 |
整形外科 → リハビリテーション科 | 内科 → 総合診療 |
外科 → リハビリテーション科 | 総合診療 → 内科 |
小児科 → リハビリテーション科 | 総合診療 → 救急科 |
リハビリテーション科 → 整形外科 | 救急科 → 総合診療 |
救急科 → 整形外科 | 内科 → 救急科 |
整形外科 → 救急科 | 救急科 → 内科 |
救急科 → 外科 |
基本的に総合内科医師が対応した診療は、よほど専門性が問われない病態以外はそのまま当科で対応する形態となっており、総合内科という枠をとおして様々な疾患の対応を行いたい医師にとっては非常に魅力的な職場になります。
これを基本業務とし、個々のスキルや希望に合わせた検査日や外来日を追加していく形となります。
電解質異常など特定の専門診療に至りにくい病態や、不明熱や食欲不振や体重減少など未診断の病態への対応は総合内科の得意な領域となります。対症療法を行いながら診断を導き、そのまま当科で治療に入り、専門性の高い治療が必要であれば各診療科に引き継ぎます。
感染症に関しては、感染症内科とタイアップしながら総合内科で対応しています(当院の感染症内科はDr to Drを主とした診療科です)。岡山市立市民病院は新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクの際には岡山市内で第一線の病院として活躍しており、市内における緊急感染症に関しても対応することとなっています。感染症内科専門医を目指す研修医には感染症内科と総合内科に属してもらい業務を展開してもらっています。
また特定の専門診療科で入院患者がオーバーフローしてきた際には、その診療科の軽症患者のカバーに入ることもあります。総合内科は各診療科との良好な関係性を重要視しています。
総合内科は近年の働き方改革をふまえ、外来診療に重点をおいた業務形態、もしくは入院診療に重点をおいた業務形態、子育てで診療現場の第一線を長期間離れていた後の段階的復帰のための業務形態など、現場のニーズに応えるための取り組みも行っています。
この診療環境で一緒に働いてみたい方は是非連絡をいただければ幸甚です。