チームリーダー
河合 勇介
特定行為実践チームをサポートする立場として、チーム立ち上げ当初から関わらせていただいています。長期間にわたりハイレベルな演習や実習をいくつもこなし、厳正なる最終試験をクリアすることで、晴れて特定行為実践看護師になります。実習前から数々の医療現場で十分な経験を積んできている看護師ばかりですので、頼りになります。
医師の働き方改革も始まり、一人一人の医師にできることは限られています。確かな専門知識や技術を持ち合わせた多職種と協働していくことは、結果的に安全で質の高い医療を提供することにつながります。将来的な医療崩壊を防ぐためにも、当院では早期からタスクシェア・タスクシフトの仕組み作りに取り組んでおります。
医師の手順書に基づいて高度で専門的な診療の補助行為が提供できる看護師です。患者さんの状況に合わせたタイムリーな医療介入と説明を行うことができます。
特定行為区分の名称 | 特定行為 |
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呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 侵襲的陽圧換気の設定の変更 |
非侵襲的陽圧換気の設定の変更 | |
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 | |
人工呼吸器からの離脱 | |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血 |
撓骨動脈ラインの確保 | |
創傷管理関連 | 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 |
創傷に対する陰圧閉鎖療法 | |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 |
脱水症状に対する輸液による補正 | |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整 |
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整 | |
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整 | |
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整 | |
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整 | |
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 抗けいれん剤の臨時の投与 |
(2024年10月時点)
部署 | 人数 |
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外来 | 1名 |
看護部 | 3名 |
集中治療部 | 2名 |
手術室 | 1名 |
6階西病棟 | 2名 |
7階西病棟 | 2名 |
7階東病棟 | 1名 |
8階西病棟 | 1名 |
8階東病棟 | 1名 |
COVID-19治療・看護の中で、自身の知識や経験の不十分さを痛感しました。特定行為研修を通して、治療と看護の視点から看護ケアを提供できると考え受講を決めました。
臨床推論やフィジカルアセスメントを駆使することで、その後の患者さんに起こりうる問題を予想しながら関われるよう変化したと思います。
根拠をもって患者ケアが行えるように心がけています!
よりよい看護提供と後輩指導に役立てたいと考えたためです。
根拠を理解することで自信をもって看護提供ができるようになりました。
先生方の技を見て、聞いて、考えて、自分のものにできるよう頑張っています。
院内の褥瘡管理を行ううえで、創傷治癒過程を踏まえてケアの選択、局所の清浄化と治癒促進を目的とした壊死組織の除去を実践しています。
特定行為+認定看護師資格を同時進行で学べるカリキュラムを修了しました。同時に学ぶことで、より多角的視点で患者さんを捉えて、タイムリーな看護実践につなげることができると思いました。
研修中はもちろんのこと、日々の実践を通して、特定行為実践に必要な知識、 技術、態度を伝え、看護の専門性を発揮しながら、医師との協働ができるよう支援しています。
認定看護師として、組織を横断的に活動する中で、緊急性の高い患者さんにタイムリーに介入することで 病態の安定化につなげたいと考えたからです。また、特定行為は手技だけでなく、医師の思考過程も学ぶため、患者さんの病態の変化や疾患を包括的にアセスメントする能力や治療を理解し、適切なタイミングで患者に効率的な医療を提供したいと考え受講しました。
患者さんの安全と安心を担保するには、さまざまな専門分野の認定看護師と特定行為実践看護師の知識と力が必要です。認定看護師と特定行為実践看護師をつなげる架け橋となることが役割であると思っています。
当院は一次脳卒中コア施設です。そのため、重症で複雑な症例にも対応できる知識と実践能力を身につける必要があると感じ、重症な患者さんにもタイムリーな介入ができるよう救急パッケージを受講しました。
特定行為実践看護師が院内を横断的に活動しやすいように調整や周知活動を行っています。また安全に効果的に特定行為実践をするために仕組みを考えるなど、実践チーム全体のマネジメントを行っています。
特定行為研修を受講することで今まで以上に臨床推論を駆使し、タイムリーな介入が可能となり患者さんのQOL向上に寄与できると考えました。また、当院の看護師教育の一貫として特定行為研修を活用することで、看護の質向上にもつながり、より効果的なチーム医療の実現につながると思いました。