岡山市立市民病院には2名(令和6年1月現在)の専門看護師が在籍しています。
専門看護師とは、水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できる者として「専門看護分野」ごとに日本看護協会の認定を受けた看護師をいいます。
専門看護分野の専門性を発揮しながら専門看護師の6つの役割「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」を果たし、看護の質の向上に努めています。
岡山市立市民病院には14名(令和5年9月現在)の認定看護師が在籍しています。
認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、「専門看護分野」ごとに日本看護協会の認定を受けた看護師をいいます。
認定看護分野の専門性を発揮しながら3つの役割「実践・指導・相談」を果たし、看護の質の向上に努めています。
重症な患者さんやそのご家族に対して、良質な医療と看護が提供できるよう、看護部に所属して横断的に活動しています。
集中ケア認定看護師として活動していく中で、論理的思考から創造される臨床看護実践力と、あらゆることに対応できる調整力を養う必要性があると感じて大学院進学を目指しました。
病院の施設そのものと、そこに働くスタッフの全てに「温もり」を感じることができます。そして、スタッフとの協働によって生まれる絆から「感謝」と「感動」を頂けるところです。
患者さんとそのご家族が持っている力を最大限に引き出せるように関わり、心身ともに一日でも早く回復でき、生活の再構築が図れるよう支援いたします。
がん看護専門看護師は6つの役割(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)を通して、がん患者さんの身体的・社会的・精神的な苦痛に寄り添い、自分らしく生活ができるよう、患者さんの価値観を大切に、専門的根拠に基づきながら多職種と協働・調整する役割を担っています。
がん化学療法看護認定看護師として緩和ケアチームに所属し活動する中、もっと幅広い視野でがん患者さんやご家族の支援をしたいと思い、がん看護専門看護師を目指しました。
北長瀬駅に直結した病院であり、患者さんだけでなく職員も通勤が便利です。
がん化学療法を受ける患者さん・ご家族が治療に前向きに取り組むことができるよう一緒にサポートしましょう!
集中ケア認定看護師は、集中的に治療を受けている患者さんに対し、的確に病態変化を予測することで、重症化の回避、合併症の予防を行うとともに早期回復につなげることができます。また、ICUにおいて重症の患者さんの看護を実践しながら、看護職に対して根拠にもとづく指導を行います。
集中治療医学会に参加し、他施設で行われている様々な取り組みを知る機会となりました。そのなかで、患者さんの退院後の生活を見据えた医療・看護について知ることができ、自施設の課題に気づいたことがきっかけです。
認定看護師になろうとしたときに、看護部・集中治療部のみんなが支えてくれているのを感じました。
患者さん・ご家族が安心して治療が受けられるよう頑張ります。
重症かつ集中的な治療を必要とする患者さんに対して、重篤化の回避、合併症の予防を行いつつ、早く回復できるよう支援しています。患者さんの治療に関する看護の他にも患者さんの家族へのサポートも行っています。
集中治療の現場で「もっと自信を持って看護ができる看護師になりたい」「自分をもっと高めたい」、そして「患者さんの良くなる姿をもっと見たい」という気持ちが強くなり、認定看護師を目指すことにしました。
様々な職種と関わりを持つことができ、お互いサポートし合っているところです。
集中治療をどんどん盛り上げていきたい!!
脳卒中患者さんとの関わりの中でそれまで以上に看護のやりがいを実感するようになり「この分野のことをもっと勉強したい!」そして「スタッフ皆で更に良い看護の提供に繋げていきたい!」と思ったから。
子育てしながらキャリアアップを図ることができていること。
より良い看護の提供を目指し、学び合い、共に成長しましょう!
脳卒中の患者さんにとって、入院前の生活から退院後の生活を見通し、タイムリーに「今そのときにできること」をチーム(多職種)で考えていくことが必要となってきます。チームが同じ目標をもって1人の患者さんに介入できるよう調整を行っています。
集中治療室で勤務していた時、継続看護の力不足を感じました。学びを深め、同僚と共に良い看護を提供していきたいと思った時に認定看護師になろうと思いました。
多職種も含め、本当にあたたかい人たちが集まった病院です。だから今も働けているのだろうな・・・といつも感じ感謝しています。
脳卒中といえば・・・この病院!!!
私は救急センターに所属しているので、救急現場が一番の活動のフィールドであり、救急での実践とOJTが主な活動です。
救急センター以外の活動は
① 院内の急変対応の質の向上(心肺蘇生の教育体勢の構築)
② RCT(呼吸サポートチーム)として院内の呼吸器装着患者とそのケアを実施するスタッフのサポート
③ 院内のラダー研修への参画(主にフィジカルアセスメント)
④ 院外の看護大学への救急看護に関する非常勤講師
⑤ ICLS、MCLS、INARS等のコースを通して地域の救急看護ケア教育への参画
救急へ配属になったのは看護師4年目の秋でした。3年間、救急での実践を通して、救急でのやりがいや充実を感じていました。しかし、学会参加や研修に参加して感じていたのは、他施設の救急最前線での実践と自分自身の実践がかけ離れていることでした。そんな頃、所属師長に、認定看護師の取得について勧められたため、挑戦してみたいと思い受験しました。
私は市民病院に就職して16年目ですが、この数年の市民病院はめまぐるしく進化しています。平成27年の新病院移転もそうですが、今も進化の途中であり、いろんな科や部署、チームが様々な事にチャレンジしています。その進化している市民病院に看護師の一員として関わることができたことは当院に就職して良かった事の一つです。自分の目指すキャリアや看護にチャレンジでき、それをサポートしてもらえる環境にあることに感謝し、毎日ワクワクしながら楽しく仕事をしています。
「市民病院に来て良かった」と思える看護を一緒に頑張りましょう!
院内活動では、救急外来での日々の看護実践をはじめ、救急看護に必要な勉強会、シミュレーション学習といった部署教育のほか、他部署での急変事例の振り返りなど横断的に活動をしています。 また、院内の急変対応の質の向上のためにフィジカルアセスメント、救急蘇生などの研修の企画、運営も行っています。
院外活動では、他施設での講義、各学会主催のコースにおいてインストラクターとして活動しています。
当時、勤務していた救急外来は、新人看護師は配属されず、各々の経験だけで実践していました。そんな中、診察を待っている間に状態が悪化し、待合室で心肺停止になった患者さんに遭遇しました。結果、心筋梗塞でした。
この経験から、自分の知識とアセスメント能力のなさを痛感し、救急看護を一から学びたいと思うようになりました。また、リーダーの役割も担うようになり、スタッフから相談される機会が増えました。
しかし、業務内容は伝えられても、自分の看護実践に自信が持てずにいました。自分が実践した看護を根拠を持って伝えたい、そして、専門的知識、技術を身につけて、患者さんがいい方向に向かうために貢献したいと思うようになり、認定看護師資格を取得しました。
自分のやりたい看護が実践できるよう、研修や面接を通して一人一人の思いを大切にしてくれるところです。また、他職種のスタッフとも顔の見える関係であるため、困ったときは相談しやすく、チーム医療の一員として関わっていると実感できるところです。
私の勤務している救急外来では、モバイルカーや脳卒中ホットラインの運用など、新しい取り組みがどんどんなされており、常に知識、技術を学べる機会があることは良かったと思っています。
患者さんの重症化を全力で回避します!
院内の感染症患者さんの把握を行い、院内感染の防止に努めています。
また感染対策が確実に行えるように、マニュアルの作成や研修会を実施しています。
そして、院内ラウンドを行い対策ができているか、できていなければなぜできないのか、どうすればできるのかを評価しています。
ある時、上司のすすめで感染防止対策の研修に参加しました。それまで感染対策にまったくと言っていいほど興味がありませんでしたが、参加すると「目から鱗」のことばかり。この衝撃を、私のように感染対策に興味がないスタッフに伝えたい!と思ったのがきっかけです。
時にはつらいこともありますが、たくさんの人に支えて頂いていると実感できるところです。
看護といっても色々な選択肢があります。
自分にあった道を選択できるように、たくさん経験を積んでほしいと思います。
感染対策チーム(Infection Control Team :ICT)と抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team :AST)に所属し、多職種と連携を取りながら感染管理活動を行っています。具体的業務は、以下のとおりです。
・病院感染の状況を把握するためのサーベイランスの実施
・感染対策の評価(環境ラウンド・患者ラウンドなど)
・感染対策のマニュアル整備
・感染対策に関する教育の企画・運営・指導
・感染管理コンサルテーション(相談)の実施と介入
・感染対策に関する啓発・広報
・感染対策組織の運営
・地域医療連携活動
・保健所等への連絡・相談
感染から患者さんや病院職員、病院訪問者を守るための感染管理を行うには、感染管理分野の専門的知識の必要性を感じたためです。
認定看護師の資格を取得後、更に勉強を深めるための研修や就学体制が整っているところです。
患者さん・ご家族・訪問者・職員・病院にかかわるすべての人を感染から守るための活動を感染対策チームの一員として組織横断的に活動を実践し、医療・看護の質向上に寄与していきたいと思っております。
心臓病を持つ患者さんが、自分の病状や症状と折り合いをつけて生活できるように援助しています。
これまでの自分の看護を振り返って、「これでよかったのかな」「他にもっといい方法はないのかな」と思ったことがきっかけです。
「安心」、「安全」、「安定」の3つの「安」があるところです。
病院理念である「心・技・体」をつかって一言
「看護は相手を忖度することから始まる」
2017年に手術室看護師による術前外来がスタートしました。目的は、手術患者さんが術前から心身の準備を整えることで、周術期を順調に送っていただき、術後早期の在宅復帰につなげていくことです。近年、低侵襲手術が広がり、様々な病気を併せもつ高齢手術患者さんと接する機会が増えてきました。二次的合併症を起こすことなく周術期を送っていただくために、より専門性の高い知識・看護技術の習得が必要だと思うようになり、認定看護師の資格を取得しました。
今回、認定看護師資格取得にあたりバックアップしてもらえたこの環境と協力してくださった手術室の方々へ感謝しています!
安全・安心・安楽に手術を受けていただけることを目指しています!
当院に入院される認知症を持つ患者さんが、その人らしく穏やかに療養生活を送れるようチームでサポートしています。
認知症の患者さんの中には、自分の思いや体の不調をうまく言葉にできない方がおられます。そのため患者さんとの関わり方に悩むこともありました。その中で薬物を使うのではなく、自分が関わることで行動心理症状が和らぎ、笑顔が見られたという経験をし、認知症看護をより深めたいと思うようになりました。
資格取得をサポートしてくれるシステムがあること。
多種種で協力して患者さんのサポートができるチーム活動ができるところ。
認知症の患者さんが安心して療養できる環境を一緒に作りましょう!
創傷・ストーマ・失禁看護を専門分野としています。院内の褥瘡を主とした皮膚障害への対策、オストメイトの方々に対する入院前から退院後の支援をしています。
緊急でストーマ造設となった患者さんとその家族との関わりを通して、看護師が担う役割の重要性に気付きました。皮膚・排泄ケア分野において、根拠を持ってより良い看護の提供を行いたいと思い認定看護師資格を取得しました。
資格取得、自己研鑽のための研修などに参加できる環境が整っているところです。また、自身の活動を支援してくださる方々の存在はとても大きいです。
患者さん、スタッフの方々とともに成長していきたいと思っています。