院長 臼井 正明
岡山市立せのお病院は、地方独立行政法人岡山市立総合医療センターが岡山市立市民病院とともに運営する病院です。市民病院が主に救急医療、感染症医療などの急性期医療を担うのに対し、せのお病院は地域医療、亜急性期医療を担当しています。
当院は、都窪医師会に属しており、当初は昭和22年4月に妹尾町立診療所として開設されました。昭和50年5月、市町村合併により岡山市立せのお病院となりました。平成26年、岡山市立市民病院とともに地方独立行政法人へ移行し、緊密な連携のもとに医療や健診にあたっています。診療情報は岡山市立市民病院と電子カルテで連結しており、血液検査はもとよりMRI(磁気共鳴診断装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)の結果も同時に共有できるようになっています。
現在、外来診療や入院の地域包括ケア病床60床に加え、訪問診療にも取り組んでおります。地域包括ケア病床では、急性期病院からの患者さんを受け入れて亜急性期医療を行い、自宅への復帰を支援しています。また、近隣の患者さんが脱水や感染症で体調を崩した場合や骨折などで安静を要する場合の診療も担っています。入院後はリハビリテーション、栄養管理、認知症ケア、服薬指導などを実施して、在宅あるいは施設復帰につなげます。退院後も、訪問リハビリテーションなどで継続的医療の提供を心掛けています。今後、さらに地域に密着した医療を進めていく所存です。
当院は、自治体病院として「地域に必要とされる病院とは何か」を考え、地域医療への貢献に努めてまいります。今後とも皆さまのあたたかいご支援とご助言を頂きたく心よりお願い申し上げます。