産婦人科 部長 大村 由紀子先生に妊娠・出産時の病院選びで大切なことを聞きました。
妊娠の可能性が出たとき、まずどうすればよいでしょうか?
順調な生理が1週間以上遅れた場合は、妊娠の可能性があります。市販の妊娠検査薬で陽性が出たら、産婦人科の受診が必要です。
受診の際は、一番最近の生理が始まった日付を確認しておいてください。その日付からおおよその出産予定日を計算します(実際の予定日は、エコーで赤ちゃんの計測をすることで決定します)。
かかりつけの産婦人科があるのですが、そちらに受診してもよいでしょうか?
かかりつけの産婦人科がある場合は、そちらに受診しましょう。かかりつけの医師は患者さんのことをよく知っています。ただ、妊婦健診や分娩を取り扱っていない病院もあるので、その場合は適切な時期に紹介状を書いてくれるので、安心してください。
かかりつけの産婦人科がない場合、病院選びのポイントはありますか?
かかりつけの産婦人科が無い場合は、インターネットの情報を参考にしたり、家族や友達に聞いてみるのもいいでしょう。
また、自宅や勤務先から近いことも選択ポイントの1つです。まずは、第一印象でいいな、と思った病院に受診してみましょう。そして、医師や助産師と話をして、自分に合っているか考えてみてください。「質問がしやすい」「説明が分かりやすい」「気遣いをしてもらえる」などチェックポイントは各々で違うと思います。出産までの10か月と産後1か月健診まで少なくとも、約1年間のお付き合いになります。自分に合った病院選びが大切です。
ただ、お母さんの合併症や赤ちゃんの状態によっては、総合病院や周産期センター等の高次医療機関での出産が必要な場合もあります。思い描いていた経過と違ったとしても、医療スタッフを信頼して新しい命を迎える準備をしていきましょう。
当院では、私たち産婦人科医と助産師、看護師、そのほか多くの医療スタッフが、お母さんと赤ちゃんのサポートをします。分からないこと、不安なことなどは気軽に聞いてもらえるとうれしいです。
お話をお伺いしたのは・・・
岡山市立市民病院 産婦人科 部長 大村 由紀子(おおむら ゆきこ)
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※役職は掲載時のものです。変更になっている場合がありますがご了承ください。