アイキャッチ_リウマチ教室

第274回 新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイント

熱中症予防5つのポイント

1.マスクについて

マスクは飛沫の拡散防止に効果がある一方で、高温・多湿な環境では、熱中症のリスクが高くなります。
熱中症を防ぐために、近距離(2メートル以内を目安)で会話するような場合を除いて、屋外ではマスクをはずしましょう。例えば、徒歩や自転車での通勤・通学時や、散歩やランニングといった運動時など、屋外での活動においては、マスクをはずしましょう。

屋内においてもエアコン、扇風機や換気により暑さを避けながら、感染症対策をお願いします。屋内でも人との距離が確保できて、会話をほとんど行わない場合は、マスクを着ける必要はありません。

 

2.エアコンの使用について

熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。

ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気は行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。

 

3.涼しい場所への移動について

少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動しましょう。エアコンが効いている室内や、風通しの良い日陰など、涼しい場所に移動してください。
暑い時間帯の外出は避け、日傘や帽子の着用、涼しい服装を心がけましょう。

 

4.水分補給について

屋内でも外出時でも、のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分補給をしましょう。1日あたり1.2リットル(コップ約6杯分)を目安に、入浴前後や起床後などに、水分補給をしてください。大量に汗をかいた時は、塩分も忘れずにとりましょう。

 

5.日ごろの健康管理について

毎朝など、定時の体温測定や健康チェックを行い、日ごろからご自身の身体を知り、体調管理をしましょう。平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくこともできます。体調が悪いと感じた時は、無理をせず自宅で静養するようにしましょう。

 

イメージ:厚生労働省コロナ×熱中症パンフレット

画像をクリックすると厚生労働省のHPが開きます

 

熱中症警戒アラート発表時の予防行動


熱中症アラートは、
熱中症の危険性が極めて高いと予想される日の
前日夕方または当日早朝に県から発表されます。

1)エアコンを適切に使用しましょう

  • 昼夜問わずエアコン等を使用して温度調節をしましょう。

2)外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう

  • 熱中症を予防するためには暑さを避けることが最も重要です。
  • 不要不急の外出はできるだけ控えましょう。

3)熱中症のリスクが高い方に声をかけましょう

  • 高齢者、子供、持病のある方、肥満の方、障害のある方等は熱中症に罹りやすい方々です。身近な方から、夜間を含むエアコンの使用やこまめな水分補給等を行うよう、声をかけましょう。

4)外での運動は、原則、中止または延期をしましょう

  • 身のまわりの暑さ指数(WBGT)に応じて屋外やエアコン等が設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。

5)普段以上に「熱中症予防行動」を実施しましょう

  • 喉が渇く前にこまめに水分補強しましょう。(1日あたり1.2ℓが目安です)
    屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できる場合は適宜マスクをはずしましょう。
  • 涼しい服装にしましょう。

6)暑さ指数(WBGT)を確認しましょう

  • 環境省熱中症予防情報サイト等で確認できます。

 

出典および参考Webサイト

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
環境省熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_pr.php

 

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