岡山市立市民病院と岡山市立せのお病院は平成26年4月1日から岡山市が設立した地方独立行政法人岡山市立総合医療センターの病院となりました。
公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務・事業で、
を、効率的かつ効果的に実施するため、市が100%出資して設立する、市と別人格を有する法人です。
「地方独立行政法人岡山市立総合医療センター」というのは、法人名であって病院名ではありません。病院名はこれまでどおりです。
となります。
これまでの具体的な問題として、
が挙げられますが、以上の問題を解消し、今後急速に高齢化が進展する中で、市民や患者のニーズに柔軟に対応した医療サービスの提供、社会情勢の変化や医療保険制度の変革に柔軟かつ迅速に対応できる運営体制にするために法人化しました。
市が100%出資して設立する(市議会の議決を経て設置する)市立病院であり、公立病院であることに変わりはなく、今までと同様に公的な医療サービスを提供していきます。市に代わって法人が、市立病院を効率的に運営すると考えていただくとわかりやすいと思います。
なお、岡山市では、既に岡山県精神科医療センター、岡山医療センター、岡山ろうさい病院が独立の法人による運営に移行しています。
地方独立行政法人は、民間企業では実施が難しい公共的な事業を行わせるため、市が100%出資して設立する法人が運営するので、民営化とは異なります。
利益優先で不採算医療を切り捨てるのではないかとの誤解をするかもしれませんが、地方独立行政法人は市が100%出資して設立する「市立病院」です。地域医療ネットワークを支える「最後の砦」、「ことわらない医療」を実践するとともに、救急、感染症等の採算がとれなくても市民に必要な医療に対する経費は、市が負担していきます。
法人化により、予算や人事面での制約が少なくなり、より自主的で柔軟な病院運営が可能であるため、医療サービスの一層の向上を図ることができます。(例えば、病院独自の意思決定により採用の自由度も増すため、必要な職員を迅速に採用でき、ニーズに応じた医療サービスを効果的・効率的に提供できるようになります。)