地方独立行政法人 岡山市立総合医療センター 岡山市立市民病院

平成28年度 岡山市立市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 378 183 303 375 518 720 1730 2096 1961 556
平成28年度の退院患者は8,820人で、平均年齢は65.0歳(男性62.7歳、女性67.6歳)でした。60歳以上の患者さんの割合が71.9%となっています。20歳未満では食物アレルギーに対する検査入院を多くしており、20代・30代では虫垂炎・腸炎などの消化器系疾患が多くなり、40代・50代ではこれらに睡眠時無呼吸症候群・糖尿病が加わります。60代からは白内障・癌が多くなり、70代からはこれらに誤嚥性肺炎が加わります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340XX03X00X 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 87 10.2 11.06 6.9% 76.2 -
060050XX0300XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 58 8.1 8.70 0.0% 70.8 -
150010XXXXX0XX ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし  50 4.8 5.50 2.0 46.0 -
060210XX99000X ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 48 9.6 9.08 12.5 74.0 -
150020XXXXX0XX 細菌性腸炎 手術・処置等2 なし 48 7.1 7.24 2.1% 54.4 -
解説:消化器内科では、高齢者による胆管炎が最も多く、肝癌は新病院開院後年々増加傾向にあります。どちらも患者さんへの負担の少ない内視鏡的治療やラジオ波焼灼療法を行っています。腸炎では比較的若い患者さんも多くなるため平均年齢が下がっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 102 3.3 3.06 1.0% 69.6 -
050130XX99000X 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 80 15.6 17.95 28.8% 81.6 -
050050XX02000X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 70 5.2 4.71 1.4% 69.9 -
050130XX9910XX 心不全 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 30 15.9 15.90 3.3% 70.5 -
050030XX97000X 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 28 12.9 13.02 3.6% 65.8 -
解説:循環器内科では、MobileER(循環器内科医同乗の救急車でのお迎え)の運用を開始しており、循環器ホットラインに連絡いただければ当院の救急車で速やかにお迎えに上がります。
虚血性心疾患に対する検査入院と治療で全体の約半数を占めており、その他に心不全、不整脈、末梢血管疾患等の診療も行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110XXXXX0XX 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 44 21.4 19.92 15.9% 70.8 -
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 34 15.3 21.25 29.4% 80.4 -
040040XX9910XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 27 2.9 3.68 0.0% 69.1 -
040100XXXXX00X 喘息 手術・処置等2 なし 副傷病なし 21 7.7 6.42 0.0% 56.1 -
040040XX99040X 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 13 11.8 12.35 0.0% 72.2 -
解説:呼吸器内科では肺炎などの呼吸器感染症・肺癌・気管支喘息・COPD・間質性肺炎などについて、それぞれのガイドラインに基づいて診療を行っています。また入院後は医師だけではなく、看護師・リハビリ療法士・薬剤師・ソーシャルワーカーなどの他職種によるカンファレンスを毎週行い、個々の患者さんに応じた最善の医療を提供できるように取り組んでいます。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071XX99X010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病あり 85歳未満 40 12.2 12.94 2.5% 63.2 -
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 25 13.9 12.43 16.0% 71.1 -
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 20 20.6 21.25 55.0% 85.9 -
100071XX99X000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 85歳未満 16 12.1 12.20 0.0% 47.7 -
100071XX99X110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病あり 85歳未満 16 20.5 16.40 6.3% 65.8 -
解説:糖尿病性網膜症・腎症・神経障害などの合併症をもった糖尿病患者さんが多く入院しています。透析予防を中心に、フットケア、インスリンやインクレアチン製剤の自己注射や自己血糖測定の指導を行う糖尿病ケア外来や、糖尿病の家系や肥満の女性が妊娠することにより高血糖となる妊娠糖尿病の外来治療も実施しています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030XX99X40X 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 124 15.4 16.83 6.5% 71.3 -
130060XX99X4XX 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 81 9.7 10.82 13.6% 74.3 -
130010XX97X2XX 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 74 36.0 41.96 8.1% 65.9 -
130060XX97X40X 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 49 18.7 21.92 2.0% 72.6 -
130030XX97X40X 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 48 23.8 34.90 18.8% 68.6 -
解説:血液内科では急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群などの血液腫瘍の化学療法を多く行っており、岡山市内だけではなく市外も含む広範囲にわたり患者さんが来院されています。また造血幹細胞移植にも対応したバイオクリーンルーム10床を備えた専門病棟を設置しています。
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 53 12.7 12.43 7.5% 71.3 -
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 45 24.4 21.25 28.9% 84.5 -
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 24 21.3 17.77 8.3% 63.8 -
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし 18 6.9 5.24 0.0% 61.1 -
030240XX99XXXX 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 14 6.9 5.50 0.0% 32.9 -
解説:総合内科では診療科にとらわれない全般的な診療を行っており、風邪から集中治療室での複雑な重症疾患まで多岐にわたった疾患の患者さんが入院しています。特に診断学に非常に強い診療科なので、中々診断がつかない状態やどの診療科に相談したら良いか分からない状態の患者さん、ポリファーマシー(薬を多数使用し副作用が起きている状態)の患者さんは一度ご相談いただければ幸いです。
リウマチ・膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 16 17.6 21.25 31.3% 86.1 -
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 12 11.6 17.77 0.0% 67.4 -
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.43 - - -
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - - -
070470XX99X2XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 2あり - - 25.16 - - -
解説:膠原病・リウマチ性疾患・自己免疫性疾患といった疾患群を専門に診療しています。あらゆる病態と薬剤に対応が可能です。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230XX99X00X てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 46 8.3 7.12 6.5% 55.1 -
010080XX99X00X 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 27 13.9 9.36 11.1% 45.1 -
010160XX99X10X パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 副傷病なし 23 25.0 21.15 26.1% 74.0 -
010060X2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 発症前RankinScale 0、1又は2 18 15.9 16.54 5.6% 64.1 -
010080XX99X01X 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病あり 18 22.1 21.90 16.7% 57.0 -
解説:神経内科では、脳・脊髄・末梢神経といった神経系の病気であるてんかんや髄膜炎、パーキンソン病、脳梗塞などの脳血管障害による入院患者さんが多くなっています。脳神経外科医・神経内科医がSCU病棟に24時間365日常駐しており早期診断・治療が最も重要な脳卒中に対応しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335XX02000X 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 53 6.6 7.61 1.9% 59.6 -
050180XX97XXXX 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 50 2.6 3.34 0.0% 67.0 -
050170XX03000X 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 49 5.3 5.85 0.0% 76.5 -
060150XX02XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 37 5.9 9.91 2.7% 43.1 -
060035XX99X60X 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 副傷病なし 32 4.0 4.48 0.0% 66.3 -
解説:胆のう結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術や虫垂炎に対する手術などの消化器系の急性期疾患の患者さんが多く入院しています。また下肢静脈瘤や下肢閉塞性動脈硬化症の治療にも特化しており、中四国地区でも有数の多数症例施設の一つとなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 171 19.8 27.63 79.5% 82.3 -
160690XX99XX0X 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 74 16.5 20.57 47.3% 77.5 -
160760XX97XX0X 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 56 3.8 5.49 3.6% 52.5 -
160850XX97XX0X 足関節・足部の骨折、脱臼 その他の手術あり 副傷病なし 34 12.0 9.86 8.8% 42.6 -
160740XX97XX0X 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 32 4.2 5.33 0.0% 26.8 -
解説:整形外科では大腿骨骨折に対する手術の入院患者さんが最も多くなっています。平均在院日数は20日程度ですが、転院率が約80%と高く、退院後も他の医療機関へ転院しリハビリを継続できるように密に連携をとっています。また受傷後出来るだけ早く手術をすることにより患者さんの早期回復につとめています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 85 11.2 9.87 12.9% 72.6 -
010060X2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 発症前RankinScale 0、1又は2 74 16.9 16.54 25.7% 72.8 -
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 51 8.6 7.52 9.8% 51.3 -
010230XX99X00X てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 42 11.7 7.12 14.3% 69.8 -
010060X2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病1あり 発症前RankinScale 0、1又は2 36 17.6 18.76 41.7% 72.7 -
解説:脳神経外科では、脳卒中や頭部外傷などの生命の危機に直結するような救急患者を多く診療しています。2015年5月よりSCU病棟(脳卒中ケアユニット)を開設しており、脳神経外科医・神経内科医が24時間常駐して早期診断・治療が最も重要な脳卒中に対応しています。また他科の医師、看護師、リハビリ、薬剤師、など他職種からなる「脳疾患センター」を組織し患者さんが早期に社会復帰できるよう取り組んでいます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010X199X00X 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 42 8.1 6.18 2.4% 0.0 -
120260XX01XXXX 分娩の異常 子宮破裂手術等 26 9.4 9.77 0.0% 29.8 -
120070XX01XXXX 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 12 11.8 10.36 0.0% 50.3 -
120170XX99X0XX 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 10 26.1 20.79 40.0% 25.6 -
140010X197X0XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2 なし - - 8.28 - - -
解説:産婦人科では、自然分娩を目標にスムーズなお産が出来るように医師による丁寧な健診、マタニティスクールを行っていますが、自然分娩が困難と判断した場合の帝王切開も多く入院しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110XX97XXX0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 29 2.8 2.91 0.0% 80.3 -
020230XX97X0XX 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 3.44 - - -
020220XX97XXX0 緑内障 手術あり 片眼 - - 9.15 - - -
020250XX97XXXX 結膜の障害 手術あり - - 3.40 - - -
020280XX97XXXX 角膜の障害 手術あり - - 11.07 - - -
解説:眼科では白内障の患者さんが大多数を占めており、全身合併症や認知症のある患者さんは、安全に手術が出来るように関連科と共同して診療を行っています。患者さんの状態や家族背景によって入院期間も日帰り入院~5日程度まで対応しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199X00X 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 41 5.5 5.79 2.4% 5.6 -
040090XXXXXX0X 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 29 5.4 6.02 0.0% 1.2 -
150010XXXXX0XX ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 27 3.8 5.50 0.0% 3.6 -
030270XXXXXXXX 上気道炎 17 4.6 4.83 0.0% 1.3 -
040100XXXXX00X 喘息 手術・処置等2 なし 副傷病なし 16 5.9 6.42 0.0% 1.9 -
解説:小児科では食物アレルギー検査の日帰り入院や、肺炎・気管支炎・腸炎などの感染症患者さんが多く入院しています。感染症で他の人にうつす可能性がある場合には個室で対応していますが、感染症でない入院中のお子様が楽しめるようにプレイルームを完備しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011XX99XXXX 急性膿皮症 手術なし 19 9.4 11.97 0.0% 58.1 -
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 19 7.2 8.96 5.3% 65.9 -
080007XX010XXX 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 4.28 - -
080006XX01X0XX 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 8.78 - - -
080011XX970XXX 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1 なし - - 18.22 - - -
解説:皮膚科では外来診療が主体ですが、蜂巣炎(皮膚の細菌感染症)や帯状疱疹、皮膚癌の手術などでは入院での診療を行っています。当院は乾癬に対する生物学的製剤承認施設であり、他の診療科と連携して診療しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070XX0200XX 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 52 6.7 7.44 7.7% 75.4 -
110200XX04XXXX 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 41 7.4 7.78 0.0% 74.2 -
110420XX97XX0X 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし 24 3.5 5.33 12.5% 72.8 -
110070XX99X20X 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 副傷病なし 20 15.1 11.72 0.0% 72.4 -
11012XXX020X0X 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 副傷病なし 19 4.7 5.83 5.3% 63.5 -
解説:泌尿器科は外科的疾患・内科的疾患を含む専門領域であり、ガイドライン(診断・治療に関する指針)に準拠し診断・治療を行っています。外科的疾患では膀胱癌や前立腺肥大症、尿路結石に対する手術を多く行っており、内科的疾患では悪性新生物に対する化学療法、勃起障害に対するバイアグラなどの内服治療にも積極的に取り組んでいます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 67 7 17 39 - - 1 7
大腸癌 20 45 64 16 - - 1 7
乳癌 - 11 - - - - 1 7
肺癌 13 - - 30 26 - 1 7
肝癌 17 31 11 - 10 95 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
定義:Stageとはがんの進行状態を示すもので、Ⅳ期に近いほどがんが広がって重篤な状態となります。

解説:胃癌の初発症例の延入院患者数は130件で、ドックや健診によりStageⅠが67件と約半数が早期発見となっており、内視鏡的治療を35件行っています。開腹手術が11件、腹腔鏡下手術は25件行っています。

大腸癌の初発症例の延入院患者数は145件で、StageⅢ以上の患者さんにも対応し手術や化学療法など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を行っており、開腹手術が11件、腹腔鏡下手術が57件、化学療法が61件行っています。

肺癌の初発症例の延入院患者数は69件で、肺癌の確定診断に対する検査入院や化学療法症例が多く、検査入院が20件、化学療法は27件行っています。

肝癌の初発症例の延入院患者数は69件、再発症例の延入院患者数は95件と他の部位と比べて再発患者数が多くなっています。経カテーテル的肝動脈塞栓術(がんに栄養を送っている血管をふさいでがんを”兵糧攻め”にする治療)を64件、他の治療よりも患者さんに負担の少ないラジオ波焼灼療法(針に電気を流すことによりがんを焼く治療)を114件行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 74 8.76 37.00
中等症 118 15.03 78.50
重症 30 21.07 83.77
超重症 29 21.34 77.28
不明 - - -
定義:この集計の成人とは15歳以上の患者さんで、市中肺炎とは病院や施設ではなく普段の生活の中で感染した肺炎のことです。

解説:重症度が高くなるほど入院日数が長くなっており、軽症は比較的若い患者さんが多く、中等症以上は高齢の患者さんが多くなっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 28 7.6 65.4 3.6%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 286 22.6 73.3 37.1%
その他 19 17.9 70.2 26.3%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 17 11.6 73.0 0.0%
その他 14 10.5 72.3 7.1%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
解説:全体の89.3%の患者さんが発症日から3以内に受診されています。
2015年5月よりSCU病棟(脳卒中ケアユニット)が開設しており、脳神経外科医が24時間常駐して早期診断・治療が最も重要な脳卒中に対応しています。
脳梗塞の患者さんは、当院で約20日間の治療およびリハビリを行い、そのうち約3分の1の患者さんが、近隣の医療機関に転院し、リハビリを継続されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 128 1.8 7.1 5.5% 65.0 -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 97 2.3 7.6 9.3% 79.1 -
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 50 0.1 1.5 0.0% 67.6 -
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 39 0.2 4.8 2.6% 43.5 -
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 38 0.9 3.5 0.0% 66.8 -
解説:胆のう結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が128件と最も多く、下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術が97件、下肢静脈瘤血管内焼灼術が50件、虫垂炎に対する手術67件(腹腔鏡下65件、開腹2件)、鼡径ヘルニア手術49件(腹腔鏡下38件、前方アプローチ11件)施行しています。患者さんの負担軽減になる腹腔鏡下手術を363件行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合、その他のもの) 322 0.3 1.1 0.0% 75.5 -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 0.5 1.4 0.0% 77.2 -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他のもの) 14 0.3 1.0 0.0% 83.4 -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部、長径2㎝未満) - - - - - -
K2171 眼瞼内反症手術(縫合法) - - - - - -
解説:白内障に対する水晶体再建術を322件と最も多く施行しており、全体の約90%を占めています。
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取、自家移植の場合) 12 17.5 8.6 8.3% 63.6 -
K9222ロ 造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植、自家移植の場合) - - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3㎝未満) - - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - - -
解説:多発性骨髄腫や悪性リンパ腫に対する大量化学療法の支持療法として、自家末梢血幹細胞移植を施行しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 18 1.6 7.4 0.0% 28.2 -
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 16 0.9 7.4 0.0% 30.7 -
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(開腹によるもの) 13 0.8 9.9 0.0% 49.4 -
K877 子宮全摘術 10 1.0 8.6 0.0% 49.6 -
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - - -
解説:帝王切開が34件と最も多く、卵巣腫瘍に対する手術が13件、子宮筋腫に対する手術が10件、流産に対する手術を9件施行しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 83 3.5 4.4 4.8% 69.2 -
K596 体外ペースメーキング術 25 1.2 11.8 40.0% 77.6 -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 24 0.2 10.6 0.0% 72.6 -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 24 3.6 10.5 25.0% 78.8 -
K6002 大動脈バルーンパンピング法(2日目以降) 24 2.7 13.8 12.5% 69.4 -
解説:冠動脈ステント留置術が128件(その他83件、狭心症24件、急性心筋梗塞21件)と最も多く、体外ペースメーキング術25件、ペースメーカー移植術24件、大動脈バルーンパンピング法41件(初日17件、2日目以降24件)施行しています。また経皮的冠動脈形成術や経皮的心肺補助法も施行しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 164 2.6 9.8 12.2% 76.4 -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 87 1.9 4.0 2.3% 67.1 -
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2㎝以内のもの、その他のもの) 77 4.6 5.1 1.3% 71.3 -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 71 3.0 9.5 9.9% 75.7 -
K654 内視鏡的消化管止血術 69 3.3 10.7 14.5% 74.2 -
解説:総胆管結石に対する内視鏡的手術が299件(ステント留置術164件、乳頭切開術88件、胆道結石除去術40件、乳頭拡張術6件、胆道拡張術1件)と最も多く、大腸ポリープに対するポリープ切除術106件、肝癌に対する手術178件(血管塞栓術64件、ラジオ波焼灼療法114件)施行しています。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 17 26.0 22.2 64.7% 72.2 -
K664-2 経皮的経食道胃管挿入術(PTEG) - - - - - -
K386 気管切開術 - - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) - - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
解説:嚥下障害に対する胃瘻造設が17件と最も多く、約3分の2が転院となっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 157 2.3 15.5 61.8% 77.3 -
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 119 3.1 11.3 32.8% 56.0 -
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 67 2.6 18.3 89.6% 81.4 -
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 50 3.2 21.2 28.0% 72.0 -
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く)、足、指(手、足)、その他) 41 3.0 10.4 29.3% 56.3 -
解説:骨折観血的手術が317件(大腿120件、前腕63件、下腿56件、上腕37件、鎖骨14件、膝蓋骨12件、指7件、手4件、足4件)と最も多く、人工骨頭挿入術67件(股66件、肩1件)、人工関節置換術54件(膝29件、股21件、肘2件、指1件、足1件)施行し、約半数の患者さんが他病院へ転院しリハビリを継続しています。
総合内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 12 9.5 17.3 8.3% 70.8 -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - - -
K386 気管切開術 - - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - - -
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) - - - - - -
解説:大腸ポリープに対する手術が12件と最も多く、その他に老年医療の面で必要な手術として胃瘻造設や気管切開、尿管ステント留置術など総合的な治療を実施しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 86 1.1 11.4 17.4% 75.0 -
K1781 脳血管内手術(1箇所) 24 1.5 25.0 33.3% 62.3 -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの、脳内のもの) 22 0.2 40.6 86.4% 40.1 -
K1771 脳動脈瘤頚部クリッピング(1箇所) 19 1.7 34.5 42.1% 60.1 -
K1742 水頭症手術(シャント手術) 16 31.1 31.6 62.5% 68.9 -
解説:慢性硬膜下血腫に対する手術が86件、脳動脈瘤や脳動静脈奇形に対する脳血管内手術27件(1箇所24、2箇所以上3件)、頭蓋内血腫除去術32件(脳内22件、硬膜下6件、硬膜外4件)、脳動脈瘤に対するクリッピング術が19件、水頭症手術を16件施行しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術、電解質溶液利用のもの) 53 1.6 4.6 7.5% 75.1 -
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザーを用いるもの) 41 1.0 5.4 0.0% 74.2 -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 32 1.4 4.6 6.3% 68.2 -
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 23 2.7 2.9 4.3% 65.9 -
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 - - - - - -
解説:早期の膀胱癌に対する手術が最も多く53件行っており、前立腺肥大症に対する手術は41件、尿管狭窄に対する手術を32件、尿路結石に対する手術は23件、腎細胞癌・腎盂尿管癌に対する腹腔鏡下手術を9件施行しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.11%
180010 敗血症 同一 47 0.53%
異なる 25 0.28%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.13%
異なる - -
解説:「播種性血管内凝固症候群」とは、なんらかの原因によって血液が固まる力が高まり(本来血液は固まらないような仕組みをもっています)、体中の様々なところで血栓(血のかたまり)ができ、出血があってもなかなか止まらなかったり、生命を維持するために必要な臓器が十分に機能しなくなる状態のことをいいます。
「敗血症」とは、血液に細菌が入って全身に広がり、治療が遅れると生命にかかわる重症な状態をいいます。
当院では重篤な感染症を発症しやすい血液腫瘍疾患の患者さんが多いことが考えられます。

「手術・処置等の合併症」は、手術後の感染症や出血等がある状態をいいます。退院後に自宅や施設等で発症したり、他病院で発症し紹介された件数が12件あります。手術・処置の合併症は一定の割合で発生しますが、手術前に合併症についての説明をしっかりと行い、手術に当たっては合併症をできる限り起こさないように細心の注意を払って手術を行っています。
更新履歴
2017/09/25