自治体病院に求められる役割
自治体病院は、地域の医療機関や行政機関との連携を図りながら、医療を過不足なく公平・公正に提供し、地域住民の健康の維持と増進に貢献すべく、様々な活動をしています。(全国自治体病院協議会より)
岡山県自治体病院協議会は、最近のめまぐるしく変化する医療環境に的確かつ柔軟に対応すべく、県・大学・地域医療に関わる医療機関等と協力・連携して、地域住民の健康と生命を守る役割を担っています。
安全で持続可能な医療の提供
- 民間では限度のある高度・先進医療の提供
5大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)への対応 - へき地・離島などでの医療提供(医師偏在の解決)
住民に求められる医療の提供
- 救急、小児、周産期、災害、精神などの住民が必要とする医療の提供(5事業)
- 民間では不採算・特殊な分野で、持続が望まれる医療
- セーフティネット
- 在宅医療
地域における基幹病院として、地域の特性に応じた医療を提供しています。
地域医療支援
- 保健・医療・福祉の連携によるネットワークの確立
- 地域の医療体制整備の促進、効率の良い医療提供
地域の医療機関、福祉、介護、行政と連携を行い、患者さんの健康を支える機能を担います。
その他の役割
- 上記の実現・持続に必要な医師の確保、研修
- 医療圏の設定
- 地域の人口や年齢構成、病気の傾向に合わせた基準病床数の設定
岡山県地域医療構想について

それに伴い、地域ごとに異なる特性や現状(医療介護系人材・財源の過不足、高齢者人口など)を踏まえた上で、各医療機関が病院・病床の医療機能(高度急性期、急性期、回復期、慢性期)を自ら選択し、地域のニーズにあった医療を選んでいくことが求められています。
「病院完結型」医療から「地域完結型」医療への転換
地域医療構想を踏まえ、これまでの役割を引き続き果たすことに加えて、地域医療支援の役割を担う立場として「地域包括ケアシステム」の構築を進めていく必要があります。
県民一人ひとりが、住み慣れた地域で安心して生活し人生の最期を迎えることができるよう、地域の実情に応じた在宅医療・介護サービス提供を整備し、地域包括ケアシステムの構築を進めていくことが私たち自治体病院の使命でもあります。