平成30年度 岡山市立市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 365 164 292 368 571 747 1,402 2,352 2,132 721
当院が立地する岡山市の平成27年国勢調査による人口は719,474人で、65歳以上の人口が全体の24.7%を占め高齢化が進んでいます。一般的に21%を越えると超高齢社会と言われていますがこれに該当します。
超高齢化地域にある当院は、岡山県南西部の地域医療支援病院として、急性期高度医療の提供に力を注いでいます。また当院は患者の90%が岡山市在住の方であり、市立病院として岡山市民の健康と医療を支えております。
年間の年齢別入院状況について(入院時年齢で計算)では、入院患者のうち60歳以上は全体の72%を占め、男女比では60歳代(男:60.0%、女:40.0%)、70歳代(男:55.1%、女:44.9%)でやや男性が多い傾向です。また20歳代(男:36.3%、女:63.7%)、30歳代(男:42.7%、女:57.3%)、80歳代(男:46.8%、女:53.2%)、90歳代(男:27.0%、女:73.0%)では女性が多い傾向となっています。
年代別の入院総数では、70歳代が最も多く、次いで80歳代、60歳代、50歳代の順となっています。
なお、100歳以上は90歳以上に含まれています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 悪性リンパ腫の化学療法(リツキサン)(輸血なし) 136 15.56 16.17 1.47% 72.97
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群の化学療法(アザシチジン)(輸血なし) 78 15.86 21.33 14.10% 76.51
130030xx97x40x 悪性リンパ腫の化学療法(リツキサン)(輸血あり) 74 24.69 32.36 0.00% 74.16
130030xx99x50x 悪性リンパ腫の化学療法(ベンダムスチン塩酸塩)(輸血なし) 74 14.00 13.75 13.51% 69.09
130010xx97x2xx 急性白血病の化学療法(輸血あり) 67 34.84 40.13 8.96% 66.90
血液内科では、急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群などの血液腫瘍の化学療法を多く行っており、市内だけでなく、県外からも多くの患者さんが来院されます。造血幹細胞移植にも対応したバイオクリーン・ルーム10床を備えた専門病棟を設置しています。
最新のガイドライン、エビデンスに基づいた高度な専門的医療を提供しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全の治療 109 18.72 17.66 24.77% 83.30
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患などの心臓カテーテル検査 106 3.21 3.01 0.00% 67.93
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患などの心臓カテーテル治療 62 5.60 4.47 0.00% 71.98
050030xx97000x 急性心筋梗塞などの冠動脈カテーテル治療 40 13.23 12.52 7.50% 72.60
050170xx03000x 下肢閉塞性動脈硬化症の血管拡張・血栓除去術 39 6.36 5.50 5.13% 72.13
循環器内科では、虚血性心疾患、心不全、不整脈、四肢閉塞性動脈硬化症、静脈血栓塞栓症などの治療を主に行っています。
また心臓リハビリテーションセンターを開設し、上記心血管疾患の患者さんを対象に他職種による包括的なリハビリを行い、病気の再発防止に努めています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎の治療 49 23.35 19.06 16.33% 74.63
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 38 20.53 20.92 42.11% 83.47
040040xx9910xx 肺癌診断の気管支鏡検査(経気管肺生検法など) 22 4.32 3.43 4.55% 72.91
040100xxxxx00x 喘息の治療 22 8.91 6.62 13.64% 63.77
040150xx99x0xx 肺膿胸の治療 14 20.43 23.39 21.43% 70.71
呼吸器内科では、肺炎などの呼吸器感染症、間質性肺炎、肺癌、気管支喘息などの治療を行っています。中でも高齢者の誤嚥性肺炎が多く、肺炎治療と併せて言語聴覚療法士による評価と嚥下訓練も行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎などの内視鏡的治療(ERCP) 90 9.94 10.08 10.00% 76.80
060100xx01xx0x 大腸ポリープなどの内視鏡的治療(EMR) 73 2.85 2.67 0.00% 66.73
060050xx0300xx 肝癌のラジオ波焼灼療法 68 6.68 8.22 0.00% 70.50
060210xx99000x 腸閉塞の治療 56 9.60 8.95 7.14% 71.29
060290xx99x0xx 慢性肝炎の治療 48 9.90 8.18 0.00% 60.42
消化器内科では、消化管、肝臓、胆膵疾患の診断・治療を担当しており、救急から専門的治療まで幅広く行っております。救急医療の中でも消化器系疾患も多く、消化管出血などは患者さんへの負担の少ない内視鏡治療などで24時間365日対応できるようになっています。
特に高齢者による胆管炎が最も多く、内視鏡ステント留置術などの内視鏡治療を主に行っています。また、肝癌に対してラジオ波焼却療法を主に行っています。
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 33 18.18 20.92 21.21% 84.67
110310xx99xx0x 急性腎盂腎炎、尿路感染症などの治療 28 14.04 12.58 3.57% 82.46
080010xxxx0xxx 蜂巣炎の治療 19 13.53 12.51 5.26% 68.05
030400xx99xxxx メニエール病、末梢性めまい症などの治療 11 7.64 5.10 9.09% 64.45
100393xx99xxxx 低ナトリウム血症などの電解質異常の治療 - - 10.03 - -
総合内科では、臓器にとらわれない全般的な治療を行っています。老年医療、感染症を中心に軽症から重症疾患まで対応しています。
各専門家とは密に連携をとり、患者さんにとって抜けのないニーズに即した診療サービスを心がけています。
なお、順位5位以下は10件未満のため詳細な掲示は省略させて頂きます。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 35 22.63 20.92 37.14% 84.40
110310xx99xx0x 急性腎盂腎炎、尿路感染症などの治療 29 16.62 12.58 13.79% 78.86
100070xx99x100 2型糖尿病(末梢循環不全なし)のインスリン治療あり 21 13.24 13.90 0.00% 58.71
100071xx99x010 2型糖尿病(末梢循環不全あり)のインスリン治療なし 副傷病:認知症などあり 16 14.13 12.41 0.00% 65.56
100071xx99x110 2型糖尿病(末梢循環不全あり)のインスリン治療あり 副傷病:認知症などあり 14 18.79 15.14 0.00% 61.57
糖尿病内科では、感染症、糖尿病性網膜症・腎症・神経症等の合併症を持った糖尿病患者さんが多く入院しています。
医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、リハビリなど他職種でトータルサポートを行い、血糖コントロール、合併症の予防を患者さんと一緒に行っています。
また、透析予防を中心に、フットケア、インスリンやインクレチン製剤の自己注射や自己血糖測定の指導を行う糖尿病ケア外来や、糖尿病の家系や肥満の女性が妊娠することにより高血糖となる妊娠糖尿病の外来治療も実施しています。
リウマチ・膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 急性腎盂腎炎、尿路感染症などの治療 27 15.85 12.58 18.52% 76.04
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 23 20.74 20.92 43.48% 87.09
070470xx99x0xx 関節リウマチの治療 14 16.57 15.90 0.00% 70.64
070560xx99x00x 結節性多発性動脈炎、壊死性血管障害、全身性結合組織疾患などの治療 12 24.91 15.58 0.00% 64.08
110280xx99000x 慢性腎不全の治療 11 12.09 12.05 9.09% 75.09
リウマチ・膠原病内科では、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、全身性硬化症(全身性強皮症)を専門に診療しています。現在、通院されている方は約40疾患を超え、約3割の方が難病の助成を受けています。当科の得意とするところは多岐にわたる疾患の診療経験から得られた自己免疫疾患の診断のおよび多彩な病態に適した治療選択にあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 大腿骨骨折の手術 187 23.23 26.30 82.89% 82.82
07040xxx01xxxx 股関節症の人工関節置換術 91 23.51 22.27 20.88% 66.64
160690xx99xx0x 胸椎・腰椎骨折の保存的治療 64 15.83 19.61 76.56% 73.95
160760xx97xxxx 前腕骨折の手術 62 4.87 5.68 6.45% 55.76
070230xx01xxxx 膝関節症の人工関節置換術 45 24.93 24.26 35.56% 74.93
整形外科では、大腿骨骨折に対する手術の入院患者さんが最も多くなっています。平均在院日数は23日程度ですが、転院率は80%を越え、退院後も他の医療機関へ転院し、リハビリを継続できるように連携を密に取っています。また整形外科は救急医療、脊椎外科、リウマチ・関節外科診療を3つの柱としており、それぞれの専門医のもと治療を行っています。高齢者の骨折は受傷後できるだけ早く手術を施行し、リハビリ等により早期回復に努めています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞の治療(発症3日以内)(JCS10未満)(発症前Rankin Scale 0、1又は2)(エダラボン) 84 16.10 16.18 33.33% 72.82
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷の手術 72 12.79 9.69 13.89% 73.75
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷の保存的治療 61 9.70 7.35 14.75% 53.13
010040x099000x 脳内出血の保存的治療(非外傷性)(JCS10未満) 51 18.78 18.72 56.86% 70.53
010230xx99x00x てんかんの治療 36 11.97 7.28 16.67% 68.14
脳神経外科では、脳卒中や頭部外傷などの生命の危機に直面するような救急患者を多く診療しています。脳神経外科と神経内科が共同して24時間常駐して早期診断・治療が最も重要な脳卒中に対応しています。脳梗塞の場合は、血栓を溶かす薬の投与(t-PA療法)やカテーテル手術で血栓を取ったり、血管を広げたりする治療や脳動脈瘤に対してコイル塞栓術などを行っております。また、他科の医師、看護師、リハビリ、薬剤師など他職種からなる「脳疾患センター」を組織し、患者さんが早期に社会復帰できるよう取り組んでいます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x60x 結腸癌の化学療法(ベバシズマブ) 67 5.36 4.41 0.00% 65.04
060150xx03xxxx 虫垂炎(虫垂周囲膿瘍なし)の腹腔鏡下手術 60 5.13 5.49 1.67% 39.08
060335xx02000x 胆嚢炎の腹腔鏡下手術 59 6.54 7.30 3.39% 65.05
060330xx02xxxx 胆嚢結石の腹腔鏡下手術 55 6.78 6.52 1.82% 61.29
060160x001xxxx 鼠径ヘルニアの手術 46 6.61 4.96 2.17% 69.80
外科では、胃癌、大腸癌、肝癌などの悪性腫瘍に対する手術や化学療法を行っています。虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術や胆のう炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術などの消化器系の急性期疾患が多く入院しています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010080xx99x001 髄膜炎、脳炎などの治療 39 10.23 12.09 2.56% 34.10
010230xx99x00x てんかんの治療 37 10.57 7.28 13.51% 54.41
010160xx99x10x パーキンソン病の治療(SPECT検査など) 22 19.27 19.73 18.18% 75.64
010110xxxxx40x 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎などの治療 (ガンマグロブリン) 19 24.94 16.16 15.79% 60.61
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸の睡眠ポリグラフィー検査 18 2.00 2.04 0.00% 49.61
神経内科では、脳梗塞などの脳卒中、認知症、てんかん、脳炎、髄膜炎、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経難病にも対応しています。脳神経外科と協力して、24時間体制で脳卒中などを中心とした脳神経系の救急疾患のほぼすべてに対応しています。また、スムーズな退院支援ができるよう医師、看護師、薬剤師、リハビリ、MSWなど他職種参加のカンファレンスを積極的に行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 帝切児症候群の治療 62 7.98 6.17 1.61% 0.00
120260xx01xxxx 帝王切開による分娩 36 8.89 9.63 0.00% 29.81
120060xx01xxxx 子宮筋腫の手術(子宮全摘、子宮筋腫摘出術) 32 10.56 9.87 0.00% 42.47
120070xx01xxxx 卵巣良性腫瘍の手術 19 9.79 10.16 0.00% 44.58
120180xx01xxxx 分娩異常 19 8.68 9.70 0.00% 28.89
産婦人科では、自然分娩を目標にスムーズなお産ができるよう、妊娠中から医師、助産師による丁寧な検診、マタニティースクールを行っています。
2017年10月からマタニティセンターを開設し、医師増員による体制を強化し、サービス等の見直しを図り、今まで以上に妊娠から出産・産後まで各専門スタッフがサポートしています。また、難しい子宮筋腫手術、特に子宮温存する子宮筋腫核出術を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱癌の経尿道的手術 67 7.34 7.20 1.49% 78.49
110200xx02xxxx 前立腺肥大症の経尿道的レーザー前立腺切除術(HoLEP) 44 7.61 8.65 0.00% 72.80
11012xxx020x0x 尿路結石症の経尿道的尿路結石砕石術(TUL) 38 5.05 5.62 0.00% 68.95
110080xx991x0x 前立腺癌診断の生検 32 2.09 2.53 0.00% 74.03
110070xx99x20x 膀胱癌の化学療法 16 12.25 10.97 0.00% 68.44
泌尿器科は外科的疾患・内科的疾患を含む専門領域であり、ガイドライン(診断、治療に対する指針)に準拠し診断・治療を行っています。
外科的疾患では膀胱癌や前立腺肥大症、尿路結石に対する手術を多く行っており、内科的疾患では悪性新生物に対する化学療法、勃起障害に対するバイアグラなどの内服治療にも積極的に取り組んでいます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 266 2.09 2.84 0.00% 74.17
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 - - 5.39 - -
020210xx99x0xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2 なし - - 6.81 - -
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.37 - -
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - 14.74 - -
眼科では、白内障の患者さんが大多数を占めており、全身合併症のある方は安全に手術を行えるよう関連科と連携して診療を行っています。
患者さんの病状や全身状態、社会的状況を考慮して、日帰り手術から3泊4日程度の入院までを提案し、選択して頂きます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー負荷試験 94 1.01 2.14 0.00% 3.48
040090xxxxxx0x 急性気管支炎の治療 33 5.79 6.19 0.00% 1.73
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎、急性胃腸炎の治療 26 4.69 5.42 0.00% 3.85
080270xxxx0xxx 食物アレルギー負荷試験(複数回実施 又は9歳以上) 18 1.22 2.47 0.00% 6.28
040070xxxxx0xx インフルエンザの治療 - - 6.14 0.00% -
小児科では、食物アレルギー検査の日帰り入院や肺炎・気管支炎・腸炎などの感染症患者さんが多く入院しています。感染症で他の人にうつす可能性がある場合には個室で対応していますが、感染症でない入院中のお子様が楽しめるよう、プレイルームを併設しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸の睡眠ポリグラフィー検査 14 2.00 2.04 0.00% 53.64
耳鼻科では、睡眠時無呼吸症候群の睡眠ポリグラフィー検査を主に実施しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 45 - - 33 - - 1 8,7
大腸癌 23 18 122 55 21 15 1 8,7
乳癌 - - - - 1 8,7
肺癌 - 15 21 - 1 8,7
肝癌 22 10 10 16 17 108 1 8,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
Stageとはがんの進行状態を示すものであり、StageⅠ~Ⅳ(StageⅣが最も進行した状態)に分類されます。
当院は岡山県指定のがん診療連携推進病院として、がん診療に関わる専門診療科が協働し最良の医療を提供しています。
上表は初発のステージ別及び再発の2018年度の繰り返しを含めた延べ退院患者数です。
当院での5大癌の病期をみますと、胃癌、肝癌での早期発見の割合が高く、早期に発見・診断され治療を行っています。
大腸癌では少し進んだ状態(進行癌)で発見される傾向にあります。
ステージの不明は5大癌全てにおいて、10件未満のため詳細は示していません。
また当院では、このほかに造血器腫瘍(リンパ腫・白血病等)の治療を多く行っており、岡山大学病院と連携して化学療法の積極的な実施を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 42 10.95 55.74
中等症 118 14.13 80.36
重症 33 13.55 83.00
超重症 - - -
不明
上表は15歳以上の市中肺炎患者に対して肺炎の重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を表示した指標です。
肺炎の重症度は[市中肺炎ガイドラインによる重症度分類(A-DROP)]により分類をしています。
入院中に発症した肺炎(院内肺炎)は除外して市中肺炎での入院で集計しています。
当院では中等症が最も多いという結果です。市中肺炎の治療については、軽症例では外来にて通院治療を行う事が多いのですが入院する場合もあります。中等症以上は原則として入院にて治療を行っています。
重症や超重症例は70歳代以上の高齢者に多い傾向があり、重症化するにつれ在院日数も長くなる結果となっております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 301 22.39 76.94 37.43%
その他 33 20.76 72.48 2.99%
当院では発症後間もない急性期脳梗塞の患者割合が90%となっており、急性期の脳卒中患者を積極的に受け入れています。
脳卒中の専門治療病床にて、脳神経外科、神経内科が協働で24時間、365日常駐することで迅速な対応が可能となっております。
また遠隔診断システムを用いて、ベテラン医師に診断や指示を仰ぐことで、正確な診断、治療に努めています。
検査もCT、MRIといった診断機器の他に、血管内治療が可能な脳血管撮影装置も常時使用可能な体制を整えています。
超急性期症例には発症後4.5時間以内で実施可能なt-PAの静脈内投与による血栓溶解療法、血管内カテーテルを挿入し詰まった血管の血栓を除去/改修する血管内治療(血栓回収療法)も、血管内治療専門医を中心に実施しており早期治療を受けることが出来ます。
また脳梗塞で入院された患者で退院の約4割近くが回復期リハビリテーション病院に転院しており、地域の病院と協力して急性期と回復期の医療連携にも力を注いでいます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 61 2.93 3.87 3.28% 73.44
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 58 2.76 4.59 5.17% 72.86
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 38 0.45 13.21 10.53% 72.34
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 25 2.60 10.92 8.00% 82.72
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 17 0.00 13.82 0.00% 67.35
緊急、待機冠動脈ステント留置術、ペースメーカー移植術、四肢の血管拡張術・血栓除去術を主に施行しています。また体外ペースメーキング術や経皮的冠動脈形成術なども施行しています。
四肢の血管拡張術・血栓除去術は前年比3.2倍に増加しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 109 2.71 9.67 10.09% 76.64
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 81 1.57 2.74 2.47% 68.37
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 59 4.90 5.80 11.86% 67.03
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 54 2.00 3.59 0.00% 68.69
K654 内視鏡的消化管止血術 44 1.73 10.80 22.73% 75.36
総胆管結石に対する内視鏡的手術が(ステント留置109件、乳頭切開42件、胆道結石除去11件)と最も多く、大腸ポリープに対するポリープ切除術81件、腹水に対する胸水・腹水濾過濃縮再静注法が59件、肝癌に対する手術 115件(ラジオ波焼灼療法73件、血管塞栓術42件)、消化管出血に対する内視鏡的消化管止血術が44件施行しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 173 1.74 21.69 31.21% 70.14
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 121 2.10 16.84 66.94% 79.66
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 81 3.01 9.11 22.22% 61.41
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 62 2.69 18.76 93.55% 85.44
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 51 1.84 12.06 7.84% 69.78
骨折観血的手術203件(内、大腿骨100件、前腕53件、下腿骨28件、上腕骨22件)が最も多くなっております。続いて人工関節置換術が174件(内、股関節116件、膝関節57件、肘関節2件、肩関節1件、)となっており、前年比+110件の増加となっております。人工骨頭挿入術65件、脊椎固定術(椎弓切除)が51件となっております。手術の構成は前年度と変化はありませんが、人工関節センターを立ち上げ、患者さんに対して積極的に治療したことで、人工関節手術が大きく伸びていることが今年度の特徴として上げられます。
また他の診療科と比較して転院率が高く、当院で治療ののち他の病院へ転院しリハビリを継続してもらう、地域全体で患者さんを治療する体制を構築しております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 156 1.79 6.53 3.85% 66.95
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 61 0.18 3.93 1.64% 39.23
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 54 7.24 18.81 12.96% 75.76
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.37 3.97 0.00% 68.03
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 28 0.25 6.75 3.57% 54.89
胆嚢結石、胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が159件と最も多くなっております。次いで順位2位と5位に入っている急性虫垂炎に対する手術89件(膿瘍を伴わないもの61件、膿瘍を伴うもの28件)、結腸の悪性腫瘍に対する手術54件、鼠径ヘルニア手術(腹腔鏡下30件、前方アプローチ18件)を施行しています。
患者さんの負担軽減になる腹腔鏡下手術を439件行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 66 0.77 11.21 15.15% 77.44
K178-4 経皮的脳血栓回収術 34 0.15 27.09 64.71% 75.41
K1781 脳血管内手術(1箇所) 32 3.44 21.88 28.13% 68.75
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 24 1.04 36.63 79.17% 68.13
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 21 1.57 29.90 19.05% 65.19
慢性硬膜下血腫に対する手術が66件、脳血栓に対する経経皮的脳血栓回収術が35件、脳血管内手術が32件、開頭血腫除去術が24件、脳動脈クリッピング術が21件実施しております。
いずれも脳血管に対する治療が主で、急性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、脳梗塞などの脳卒中疾患に対して、IVRでの治療(放射線を用いて、カテーテル等による低侵襲の治療)や、手術室での治療(開頭して直接治療する)を実施しております。脳血管疾患は時間を急ぐ治療が多いため、24時間365日、脳神経外科の医師が常駐し、緊急手術等の治療に対応しております。
また他の診療科と比較して転院率が高く、当院で治療ののち他の病院へ転院しリハビリを継続してもらう、地域全体で患者さんを治療する体制を構築しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 272 0.11 0.98 0.00% 74.26
K214 霰粒腫摘出術 - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) - - - - -
主に白内障に対する水晶体再建術を行っており、272件と最も多く施行しております。
なお、順位2位以下は10件未満のため詳細な掲示は省略させて頂きます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 68 1.24 5.18 1.47% 78.31
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザーを用いるもの) 42 1.36 5.24 0.00% 72.48
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 41 1.88 2.59 0.00% 70.07
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 1.92 4.21 12.50% 68.21
K830 精巣摘出術 - - - - -
早期の膀胱癌に対する手術が最も多く68件行っており、前立腺肥大症によるレーザー手術は42件、尿路結石による手術を41件、尿管狭窄による手術を24件実施しております。
昨年度から1名医師が増員され、膀胱癌手術前年比1.3倍、尿路結石手術 同2倍という件数を実施しています。
主に経尿道的に器具を挿入して手術を行うものが多く、患者さんに痛みの少ない治療を行っています。
なお、順位4位以下は10件未満のため詳細な掲示は省略させて頂きます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 35 1.31 9.31 2.86% 50.60
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 30 1.07 7.10 0.00% 29.43
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 27 1.19 6.67 0.00% 30.33
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) 19 0.95 8.00 0.00% 35.89
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 14 0.86 7.79 0.00% 40.36
子宮筋腫に対する手術が55件(子宮全摘36件、子宮筋腫核出術19件)と最も多く、帝王切開が57件(緊急30件、選択(予め手術日を決めるもの)27件)、子宮付属器手術(卵巣摘出)が14件となっております。昨年度、マタニティーセンターを開設し分娩件数が増えたことに伴い、帝王切開術も昨年の約1.5倍に増加しております。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 15 10.40 12.07 20.00% 68.07
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 14 26.79 32.14 42.86% 75.57
K664-2 経皮経食道胃管挿入術(PTEG) 10 33.70 47.40 80.00% 68.20
K386 気管切開術 - - - - -
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) - - - - -
ポリープに対する手術を15件が最も多く、嚥下障害に対する胃瘻造設が14件、食道胃管挿入術が10件施行しています。
なお、順位4位以下は10件未満のため詳細な掲示は省略させて頂きます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
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