地方独立行政法人 岡山市立総合医療センター

岡山市立市民病院の地下水活用について

岡山市立市民病院は、救急医療・人材育成・災害医療を大きな3本柱として整備してきました。災害医療については、東日本大震災を機に、岡山県と協議を行い、災害拠点病院になることを目指しています。
 ところで、災害拠点病院としての要件の中に「3日分の水が確保できる受水槽を有していること。また地下水等を利用する設備を有していることが望ましい・・・」というのがあります。実際、全国の災害拠点病院においても約50%の病院が地下水設備を有しています。
 このようなことから、当院においても、大規模災害時に地下水を有効活用できるように、井戸を掘っています。なお、当院の地下水について、Q&A形式で分かり易く説明をします。

Q.報道で「水質が悪い」とあるが、飲料水として使えないのでは?
A.今回掘った井戸の水は、最初から飲み水目的ではなく、大規模災害時に病院トイレの水洗等に使用することを目的としていました。

Q. 報道で「鉄分や塩分、さらにはヒ素などが検出された」とあるが問題はないのか?
A.検出された水を検査した結果は、鉄分や塩分濃度が高く、さらに温泉法に規定する「温泉水」であることが判明しています。
なお、ヒ素については、下水道法の基準を満たしています。

Q.現在、その井戸はどうなっているのか?
A.栓を閉じて使用しておりません。
ただし、大規模災害により外部インフラ(上水道・下水道)が遮断されるような緊急時には、病院トイレの水洗等に地下水を使用します。この場合も、病院の免震層の地下に設置している災害用汚水槽に全ての排水を貯留し、インフラ復旧後、水質検査を行い、基準値以内にしてから放流します。
なお、今後は定期的な水質検査により状況確認を行います。

Q.4千4百万円かかったと聞いているが、税金の無駄遣いではないのか?
A.地下水調査(井戸の掘削)にかかった費用は、病院の診療収入で賄っております。市民の皆様の税金により行ったものではありません。

Q.今回の件をなぜ公表しなかったのか?
A.水質については下水道法の基準を満たさない結果となりましたが、災害拠点病院として、大規模災害時に病院トイレの水洗等に必要な水量を確保するという大きな目的は達成できたからです。



大規模災害時には、現状の地下水でも目的は果たせますが、一部の成分について基準値を満たしていないことも事実です。今後は「ろ過装置」の導入など、この地下水を将来に向けて有効活用できるような取り組みを検討いたします。

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